Tag Archives: ワイヤー矯正

A dentist with gloves on his hands places orthodontic appliances on a girl's teeth to correct them

小児矯正をしなければよかったと後悔する理由

2023年9月20日

こんにちは。サカモト歯科様です!

お子さまの歯並びや噛み合わせが気になり、改善するために小児矯正をはじめる人はたくさんいらっしゃいます。しかし、中には満足できる結果を得られず「しなければよかった」と後悔した人もいると思います。

ここでは小児矯正を始めるべき理由と共に、小児矯正をしなければよかったと後悔してしまうケースについて解説していきます。

小児矯正をはじめるべき年齢

小児矯正には年齢制限はありませんが、特に永久歯が生え始める6~7歳頃からスタートするのがおすすめです。この時期に治療をはじめることでトータルの治療期間や費用を抑えることも可能です。

小児矯正をした方が良い不正咬合

下記の不正咬合をお持ちのお子さまは、小児矯正をすることで早めに改善しておくことが望ましいです。

  • ・交叉咬合
  • ・反対咬合
  • ・萌出不全
  • ・開咬
  • ・上顎前突

これらの症状があるにも関わらず、矯正治療をしないまま成長すると、噛み合わせに影響するだけでなく、外見のコンプレックスを抱えて精神的負担になってしまうことも多いです。

小児矯正で得られるメリット

小児矯正では成人矯正とは異なり、顎の骨の正しい成長を促すことも可能です。歯並びを整えるだけでなく、骨格的なバランスを整えるという大きなメリットもあるので、早いうちから始めてあげるのが良いでしょう。その他にも下記のようなメリットが得られます。

  • ・発声のしにくさが改善される
  • ・歯磨きしやすくなるので口腔内を清潔に保てる
  • ・見た目のコンプレックスを解消できる
  • ・将来歯を抜く必要が少なくなる
  • ・矯正治療期間を短縮できる

小児矯正を「しなければよかった」と後悔してしまうケース4つ

小児矯正を「しなければよかった」と後悔してしまう理由は主に4つあります。

後戻りしてしまった

矯正治療を後悔するケースでも最も多いのが、適切な位置に移動した歯が元の位置に戻ってしまう「後戻り」という現象が起こることによるものです。後戻りは移動させた歯を固定させる保定期間を守らないことが主な原因です。治療が終わった後も保定装置を装着して後戻りしないように歯を固定させる必要があり、「もう綺麗になったから」と保定期間をサボってしまうと綺麗に並んだ歯並びが元の位置に少しずつ戻ってしまいます。後悔しないためにもメンテナンスをきっちりしましょう。

治療期間が長い

小児矯正を何年も続けているにも関わらず、変化が見られないケースがあります。小児矯正はある程度の治療期間がかかりますが、初期の状態から変化がない場合、治療が不適切であることが多いので要注意です。治療期間があまりにも長くなってしまうとお子さまの負担も大きくなってしまいます。こういった場合はセカンドオピニオンをするのが良いでしょう。

拡大床の使用が適切じゃない

当医院では、小児矯正には「拡大床(かくだいじょう)」という歯槽骨の幅の範囲内で歯を動かせる装置を使用して歯列を拡大させます。しかし拡大床の用途は、あくまでも歯を動かすためのもので顎を広げるということは不可能です。「歯が広がりすぎて噛むことができない」「出っ歯になってしまう」「顎骨から歯が飛び出ている」「何年経っても歯並びが改善されていない」などのトラブルが見られることがあり、使用方法・用途が間違っていないか確認しましょう。骨の幅を広げる装置は、「急速拡大装置」という装置です。

適切な理由がない抜歯

歯を動かすスペースが確保されていない場合のみ抜歯が必要になりますが、こういった理由がないにも関わらず、抜歯をしているケースもあります。抜歯はお子さまの負担も大きいため、担当医師に抜歯が必要と言われたら、明確な理由を聞き、納得できた場合のみにしましょう。

まとめ

当院では無料の矯正相談を行っております。お子さまの歯列矯正は慎重に判断するべき治療です。その場で矯正治療をするか決定する必要はなく、一旦、無料カウンセリングで話を聞いた上で、ご自宅でじっくりと考えたうえで検討頂くことも可能です。

当院は患者様のお気持ちを第一に考えて、治療でお悩みを解決させていただきます。まずは一度お気軽にご相談下さい。

Portrait of smiling little girl in dental chair with nurse preparing her for teeth check up, copy space

小児矯正(床矯正)を始める時期はいつが良い?

2023年9月10日

こんにちは。サカモト歯科様です!

この記事では小児矯正を始めるのにおすすめの時期とその理由や当院で取り扱っている床矯正を始める時期を解説します。

小児矯正はいつからはじめる?

小児矯正は何歳頃に行うかによって呼び方が異なります。3歳頃から行う小児矯正を「0期治療」といい、6〜9歳頃から行う小児矯正を「1期治療」、13歳以降に行う小児矯正を「2期治療」といいます。2期治療は成人矯正と同じになりますが、0期治療と1期治療は、こどもならではの矯正をすることが可能です。

こどもの歯列矯正は特に、成長が旺盛な時期、つまり顎の成長過程にもあたる6歳以降がおすすめです。この成長期に矯正を行うことで正しい成長を促し、骨格的なバランスを整えられます。「受け口」「出っ歯」などの不正咬合も改善できるため、今後の顔立ちにも影響してきます。

こどもならではの矯正とは?大人の矯正の違い

小児矯正は歯並びを整えてこれから生えてくる歯の隙間を確保することのみが目的ではなく、上顎と下顎の骨格的なバランスを整えることも目的としています。小児矯正では奥歯や前歯を正しい位置に移動させて成長機能を誘導させることで可能になりますが、大人の場合は骨格が完成されているので骨格を変えることはできません。

小児矯正のメリット

ほかにも、小児矯正ならではのメリットは下記のような例があげられます。

成人矯正よりも歯が動きやすい

歯を移動させるためには周囲の骨を溶かして動かしていく必要があります。骨は成長するにつれて硬くなっていくため、成人後に矯正治療を始めると思うように歯が動きにくいなどの症状が出ることがあります。小児矯正の場合は成長期にあたるので、歯が動きやすく早く始めた方が良いといわれる理由でもあります。

抜歯をするリスクが低い

矯正治療には抜歯が必要、というイメージを持っている人も多いかと思います。これは顎が小さいなどの理由で歯が生えるスペースがなく、スペースを確保するために行います。しかし、小児矯正では、顎の成長を促すことができるため、抜歯なしでも歯が生えるスペースをつくることが可能になります。これにともない抜歯のリスクが低くなります。

治療費を安く抑えられる

1期治療と2期治療では、2期治療の方が治療費が高くなるケースが多く、1期治療で終えられれば2期治療をしないで済むため、治療費も安くなります

※治療費は歯科医院によって形態が異なります。詳細は自分が通う歯科医院に確認しましょう。

「床矯正」はいつ頃からはじめられる?

当院の小児矯正では床矯正をご提案しており、対象年齢は6〜12歳頃になります。床矯正は「取り外しができる」「痛みが少ない」「ワイヤー矯正と比較すると費用が安価」など、数々のメリットがあります。

小児矯正をお考えの方はぜひ一度当院にご相談ください。

まとめ

お子さまは大人が想像しているよりも適応能力が高いです。矯正装置をつけた際の違和感も2〜3日ほどで慣れるケースが多く、痛みを強く訴えるお子さんも少ない傾向にあります。

こどもの時期に歯列矯正を行うことで、歯列だけではなく骨格的なバランスを整えられるのは成人矯正との大きな違いでもあります。当院では、お子さまやご家族の方と一緒に考え、適切な方法をご提案させていただきます。お悩みの方はぜひ一度お越しください。

Portrait of a cute little girl looking at her teeth after doing teeth surgery in a pediatric stomatology while sitting in stomatology seat.

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い

2023年8月30日

こんにちは。サカモト歯科様です!

この記事では小児矯正における、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いについて解説していきます。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い

歯列矯正とひとことで言っても、ワイヤー矯正やマウスピース矯正と種類があり、さらにそのなかにも種類があります。まずは、2つの違いを見てみましょう。

取り外せるか固定されているか

まずひとつめの大きな違いは矯正装置を取り外しできるか、固定式かという点です。ワイヤー矯正はほぼすべて固定式でできており、矯正装置の着脱は基本的に歯科医院で行われます。自分では着脱できませんが、その分効率よく矯正治療を行えます。歯科医師または歯科衛生士が来院ごとに調整やクリーニングを担当します。

一方で、マウスピース矯正は取り外しができるのが特徴で患者様自身で着脱が可能です。自由度は高いですが、その反面、お子さま自身が治療へのモチベーションをもって治療にのぞむ意志がないと治療は計画通りに進みません。こういった特徴もふまえた上でお子さまに適した方法を選ぶことが重要です。

痛みの大きさ

ワイヤー矯正は唇や頬にブラケットやワイヤーが当たったり、締め付けられるような痛みを感じるリスクが高いですが、マウスピースは比較的痛みが少ないといわれています。もちろんマウスピース矯正でも痛みが全くないというわけではなく、器具がすれるような痛みはありませんがマウスピースを付け替えるときには多少の違和感を感じることはあります。痛みに弱いお子さまにはマウスピース矯正がおすすめです。

見た目が目立つか目立たないか

従来からのワイヤー矯正は、歯表面や裏側にブラケットと呼ばれる器具や針金、バネを装着して矯正治療を行います。金具は笑った時に目立ってしまうことが多く、気になるお子さまもいらっしゃるかもしれません。しかし現在はブラケットも透明なものが多く、白いワイヤーもあるので、見た目が気になる人はそちらを選択することも可能です。歯の裏側に装着する矯正であれば見た目は気になりません。

マウスピース矯正は透明な見た目をしているので基本的に見た目が目立ってしまうことはありません。ただし、小児矯正で使用されるプレオルソなどは透明ではなく青色なので多少目立ってしまう可能性があります。

ワイヤー矯正にもマウスピース矯正にも矯正装置には様々なものがあり、症状やお子さまの性格にあったものを選ぶことが重要です。さっそく当院で取り扱っている「床矯正」と「プレオルソ」について解説していきます。

当院で取り扱っている「床矯正」と「プレオルソ」

当院では小児矯正に床矯正とプレオルソを取り扱っております。それぞれの特徴を理解してお子さまにあったものを選択しましょう。

床矯正

床矯正(しょうきょうせい)とは、歯を抜かずに「歯槽骨を広げて」歯を並べる矯正治療法です。ブラケットとワイヤーを用いて行う従来の矯正治療とは異なり、入れ歯に似た取り外しできる矯正装置を使用します。マウスピースにネジの付いた装置を使いネジを回転させることで少しずつ歯槽骨を拡げ、歯を正しい位置に移動させます。着脱ができるので、普段通りに歯磨きを行うこともでき、飲食物の制限もありません。

プレオルソ

プレオルソはマウスピース式矯正装置の一種で、4歳〜9歳までの小児の歯並びを改善する方法です。
「歯を直接動かす」のを主な目的とするのではなく、歯列を悪くしている原因となっているお口の周りの筋肉を改善することで間接的に歯並びを改善していくことを目的としています。

自由に取り外しができるので食事制限もなく、痛みも比較的少ないのが特徴です。また、歯型の採取も必要なくお子さまへの負担も少なくなります。指しゃぶりなどの癖を改善したり、舌のトレーニングにも効果的です。

まとめ

小児矯正では成人矯正では得られない効果を得ることができ、骨格的なバランスを整えることが可能です。お子さまの今後の健やかな人生のためにも不正咬合は早めに治してあげるのが良いでしょう。当院でも小児矯正を実施しておりますので、検討中の方はぜひご相談ください。

小児矯正の医療費控除

2023年8月20日

こんにちは。サカモト歯科です!この記事では小児矯正の医療費控除について詳しく解説していきます。

小児矯正は医療費控除を使える?

大人になってからでも歯列矯正治療を行うことは可能ですが、小児矯正の場合、ほとんどのケースが医療費控除の対象となります。医療費控除が適用されれば支払った税金の一部が還付されますので、結果的に金銭的な負担は軽減されます。

一方で審美目的でおこなわれる歯列矯正の場合は医療費控除は対象外になります。さっそく小児矯正における医療費控除の具体的な対象や、お金はどの程度還付されるのかなどの計算方法を解説していきます。

そもそも医療費控除とは?

医療費控除は患者様または患者様と生計を共にする家族が1年間に支払った医療費が、総額10万円を越えてしまった場合に適用されます。医療費控除を受けるためには納税先の税務署で確定申告を行う必要があります。適用が認められると、1年間のうちに支払った税金の一部が還付または減税されます。

医療費控除はひとつの医療機関での10万円以上の支払いというわけではなく、ほかの医療機関で支払った医療費も合算することができます。歯科医院のほかの医療機関で支払った料金も合算できるというわけです。さらに生計を共にする家族がいる方であれば、家族全員の医療費を合算した合計金額で医療費控除をすることが可能です。

医療費控除を受けるためには領収書が必要不可欠となります。歯科医院(またはほかの医療機関)から渡される領収書は些細な金額であっても捨てずに大切に保管しておきましょう。

お金はどのくらい戻ってくるの?

医療費控除額の最高限度は200万円ですが、どの程度お金が還付されるかは、実際に支払った医療費や所得がどのくらいあるかによって変わってきますので一概には言えません。とはいえ所得税が軽減されるため医療費の負担が軽くなることは確実です。

還付金の算出方法

①1年間に支払った医療費を計算する(1月1日〜12月31日)
②医療費控除で戻ってくる額を計算する
・医療費控除額=1年間に支払った医療費合計-受給額-10万円
または
・医療費控除額=1年間に支払った医療費合計-受給額-総所得金額の5%

受給額とは、保険金や下記の補てん分の金額を指します。
配偶者出産育児一時金、出産育児一時金、家族療養費、高額療養費、傷害費用保険金、医療保険金、入院給付金 ほか

総所得の金額が200万円未満は総所得金額の5%となり、10万円かその額、どちらか少ない方の額が適用されます。

③所得税率の確認をする
課税される所得額は下記で計算できます。
課税所得額=給与所得控除後の金額-所得控除の合計
※所得税の税率の詳細は国税庁のサイトで確認できます
参照:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm

④還付金の算出をする
還付金額=医療費控除額×所得に応じた税率
例)課税所得額が300万円で医療費を65万円支払った場合
医療費控除額=65万円-10万円=55万円
医療費控除額55万円×所得税率10%
=還付金は55,000円
このように算出されます。しかし計算方法は複雑なため、
詳細は、国税庁のウェブサイトや納付先の税務署に問い合わせましょう。

医療費控除の対象となるものとならないもの

医療費控除の対象となる支払いは治療費だけに限りません。対象となるものとならないものを整理しておきましょう。

【医療費控除の対象になるもの】

  • ・歯科医院に支払った診療費
  • ・矯正のための検査費用
  • ・矯正の治療費・矯正装置料、処置・調整料
  • ・医薬品の購入費用
  • ・治療中および治療後のお薬(鎮痛剤や抗生剤など)
  • ・通院するために支払った公共交通機関の交通費(電車代、バス代など)

【医療費控除の対象外】

  • ・通院時にかかった自家用車のガソリン代
  • ・タクシー代
  • ・駐車料金
    ※事情により公共交通機関が使えない場合は適用
  • ・口腔衛生用品(予防のためのグッズなど)
  • ・ローンや分割支払いの手数料および金利

医療費控除の手続き方法

医療費控除は、毎年2月16日から3月15日までの1ヵ月間に行われる所得税の確定申告を行い、納付先の税務署に提出することで受けられます。医療費控除は年末調整の有無に関わらず、確定申告が必要になります。手続き方法は、主に3つの方法があります。

①税務署で申請
納付先(管轄)の税務署に必要書類を持参して医療費控除の明細書に必要事項を記入
②税務署に書類を郵送
確定申告書に医療費控除の領収書(明細書)を添付し、必要書類と一緒に税務署に提出
③電子申告(e-tax)で申告
国税庁ウェブサイト「確定申告書等作成コーナー」から確定申告書を作成して提出

実際に還付金が戻ってくるのには時間がかかります。申請してから1ヶ月〜2ヶ月後、自分が指定した口座に振り込まれます。

まとめ

お子さまの小児矯正が医療費控除の対象外となるかどうかは、管轄の税務署によって決定されるので、詳しくは税務署に相談しましょう!