こんにちは。サカモト歯科医院です!
歯列矯正は不正咬合を改善し、歯やお口の中の健康を守るために有効な治療です。
歯列矯正治療を行わず、不正咬合を放っておいてしまうと、具体的にどんなリスクがあるのでしょうか?
この記事では、歯列矯正治療をはじめる前に知っておきたい歯の健康に対する基本知識を解説します。
目次
不正咬合を放っておくとどうなる?
不正咬合を放っておいてしまうと、下記のようなリスクが生じます。
噛み合わせの不調により全身のバランスが崩れる
不正咬合は正しく噛み合っていない状態になるので、噛み合わせが悪い状態が続きます。顎の関節に対する負担が大きくなり、頭痛や肩こり、顎関節症など、全身の健康にも悪影響を及ぼします。
磨き残しが多くなり虫歯や歯周病のリスクが高まる
歯が重なり合っていたり、凸凹していると、歯磨きもしにくいため、磨き残しも多くなってしまいます。虫歯や歯周病になりやすい環境になり、たくさん治療が必要になることもあります。
発音障害が出る
不正咬合の種類によっては発音障害が出ることもあります。滑舌が悪くなってしまうことも少なくなく、人と会話する時に気になって気に病んでしまうこともあります。
コンプレックスを抱えてしまう
不正咬合は機能面はもちろん、審美性に大きな影響があり、見た目の清潔感が失われることも多いです。口元や歯の美しさはその人自身の印象に直結するため、歯並びが悪いとコンプレックスを抱えてしまいやすくなります。
歯列を整えることで得られる健康的メリット
歯列矯正をおこなうことで得られるメリットは以下のとおりです。
見た目が綺麗になるので気持ちが明るくなり、笑顔に自信が持てる
歯並びが悪いとたとえお子さまであっても、お友達の前で口を開けて笑うことにも抵抗を感じてしまうことが多くなります。綺麗な歯並びになることで見た目も美しくなるので、笑顔に自信を持てるようになり、自然と気持ちも明るくなり、性格が明るくなるお子さまもいらっしゃいます。
お口の中が健康になり、お子さまの口呼吸と口臭も改善される
歯列を整えることで、歯磨きもしやすくなるので、汚れも落としやすくなり、お口の中の健康状態が良くなります。また、お子さまの口臭の原因は、虫歯に加えて不正咬合が原因となっていることも多いため、小児矯正を受けることで、歯並びが良くなれば、気になっていた口臭も改善されやすくなります。
食事を心から楽しめる
矯正治療の最大のメリットでもあり第一の目的でもある、機能面の改善により、噛み合わせが整います。どんな食事も心から楽しめるようになります。
歯の寿命が長くなる
歯列矯正を行うことで、一部にかかる負担を減らし、正しい顎の位置で咀嚼できるため、歯自体の寿命も長くなります。それだけでなく、お手入れしやすくなって虫歯や歯周病のリスクも減らせるので、歯を失う確率も格段に減ります。
歯が20本あれば何でもおいしく食べられる!「8020運動」を実現させよう
人間は20本以上の歯があれば、何でも食べられるといわれています。実際にこの事実に基づいた「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」というスローガンとして平成元年に当時の厚生省と日本歯科医師会が提唱した「8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動」があります。
提唱当時80歳が平均寿命とされていたことからこの数字が用いられましたが、現在はもっと寿命が伸びています。年齢を重ねても自分の歯でしっかり食事を楽しむためにも20本の歯を残すことが大切です。歯やお口の中の健康を守るためにも、不正咬合は早いうちに改善して歯並びを整えることが重要になります。
最後に
歯列矯正治療を行うことで、不正咬合による悪影響もなくなりますし、あらゆる効果を得られます。
身体的な面だけでなく、精神面でも良い影響を及ぼすようになると、生活の質も自然と向上していきます。最近の歯列矯正は、痛みがないものや見た目が気にならないものなど、種類もさまざまです。
小児矯正は、お子さんの身体の健康的な「お口と身体の土台作り」です。お子さまが一生健やかに健康に食事をすることができるのは、お子さまが成長した時に「あの時矯正をさせてくれてありがとう」と思ってもらえる最高のプレゼントです。