- 良くない咬み合わせってどんな状態?
- 咬み合わせが良くないことを「不正咬合」と言います。 不正咬合にはいくつかの分類があり、「出っ歯(上顎前突)」や「受け口(下顎前突)」などもその1つです。
- 良い咬み合わせってどんな状態?
- 上下の歯が均等に噛み合っている状態です。 上あごの第一小臼歯の1本に対して、下あごの第一小臼歯と第二小臼歯の2本で噛みあっている「1歯対2歯」と言われる状態が理想的です。
- 咬み合わせが悪いとどんな影響があるの?
- 顎の筋肉は、首や肩などと繋がっているため、顎の咬み合わせが悪いことが影響して、肩こりだけでなく頭痛などを引き起こす可能性があります。
- 「咬み合わせ」と「噛み合わせ」って何が違うの?
- 咬み合わせとは顎のズレがないかということを指し、噛み合わせとは歯列、すなわち歯並びのことを指します。
- 咬み合わせと顎のエラは関係がある?
- 噛む力が強いと、咬筋と呼ばれる顔の横の筋肉が強くなると言われています。 咬筋が大きくなることにより、エラは発達して見えるため、関係していると言えます。
- 咬み合わせと歯ぎしりは関係がある?
- 歯ぎしりをする頻度が高いと、歯が徐々にすり減ってしまい、平らな状態に近づいてしまいます。 歯が平らになると、噛み合わせが不安定な状態になり、顎にズレが生じる原因となる可能性があるため、関係していると言えます。
- 歯ぎしりを治す方法はないの?
- 歯ぎしりそのものを治す方法は現時点ではありません。 ナイトガードを使用するなどしてダメージを緩和する対処療法などが用いられます。
- ナイトガードは保険適用される?
- 通常の歯ぎしり用のナイトガードであれば保険適用になります。 また、診断書があれば睡眠時無呼吸症候群の方に対しても保険適応でマウスピースを作製することができます。
- マウスピースが気持ち悪くて装着できない場合は?
- お口の中は、髪の毛一本でも気になるほどすごく敏感です。 少し調整するだけで楽になることも多いので、1度調整されることをお勧めします。
- 夜間に食いしばりをしている気がするけど、影響はある?
- 寝ている間の食いしばりは非常に強い力がかかっており、歯の被せ物が取れたり、歯が痛んだりします。
- 歯に被せ物をしたら咬み合わせを改善できる?
- 咬み合わせの問題は歯根(歯の根)から考える必要があるため、被せ物だけでは改善は難しいと思われます。
- 治療した歯が高いように感じる時はどうしたらいい?
- 被せ物を入れた際、麻酔が効いていたり今までなかったところが咬み合うので、食事時や少し経ってから違和感が出てくる場合があります。 まずは強く咬まないようにしましょう。 それでも違和感が続く場合は歯科に相談してください。
- 咬み合わせの治療はどれぐらいの期間がかかる?
- 患者様毎の咬み合わせの状態によって異なるため、1〜2回で終わる方から1年以上かかる方まで様々です。
- 咬み合わせ治療の進め方は?
- まずはお話を聞き、咬み合わせに影響を与える悪い癖(片方の歯で咬む、ほお杖をつく、うつ伏せ寝をするなど)を治します。
- 噛み合わせは遺伝する?
- 骨格は遺伝しますから、歯並びが似ることもあります。
- TCH(歯列接触癖)って何?
- 上下の歯の接触時間は食事をとる際の1日平均17.5分とされています。 何もしていないときは、上下の歯は接触していません。 この何もしていないときに、無意識に上下の歯を接触させる癖を「TCH(ToothContactingHabit)」といいます。
- TCHだとどうなるの?
- 肩こり、あごの痛み、歯や舌の痛み、歯周病の悪化などの原因になります。
- TCHの治療方法は?
- 歯科医院で指導を受けながら、上下の歯を接触させない癖をつけていきます。
- 出っ歯や受け口の治療方法は?
- それぞれに合った矯正器具を使用し、矯正治療を行います。
- 歯並びは何歳頃に決まる?
- 永久歯が生え始める6歳頃に決まります。 お子様の歯並びは、歯や顎の大きさ、くちびるや頬、舌の力や癖が大きく影響します。