こんにちは。サカモト歯科です。
親知らずの抜歯は、歯科治療の中でも外科的な処置にあたるため、事前にリスクや注意点を理解しておくことが大切です。
今回は、親知らずの抜歯に伴う代表的なリスクや当院での取り組みについて詳しくお話ししていきます。
目次
親知らずの抜歯で起こりやすいリスクとは?

親知らずの生え方や位置は個人差が大きく、真っ直ぐ生えていれば比較的簡単に抜歯できますが、斜めや横向きに埋まっている場合は難易度が上がり、リスクも高まります。代表的なリスクは次の通りです。
【よくあるリスク】
● 腫れや痛み … 抜歯後2〜3日をピークに腫れが出ることがあります。
● 出血 … 手術直後は出血しやすく、止血に時間がかかる場合があります。
● 口が開きにくい … 炎症や筋肉の緊張により、一時的に開口障害が起こることもあります。
【まれに起こるリスク】
● 神経の損傷 … 下の親知らずが神経に近い場合、しびれが出ることがあります。
● 上顎洞との交通 … 上の親知らずを抜くとき、まれに副鼻腔とつながってしまうことがあります。
● ドライソケット … 抜歯後の血餅が取れて骨が露出し、強い痛みが続くことがあります。
リスクを最小限にするための工夫
リスクはゼロにはできませんが、歯科医院での適切な診断と処置で大きく軽減できます。
①事前の精密検査
当院ではCT撮影を行い、神経や血管との位置関係を確認してから処置を進めます。これにより予測できるリスクを事前に把握し、安全な計画を立てることが可能です。
②低侵襲な手術
必要以上に大きな切開は行わず、最小限の処置で抜歯を行うことで腫れや痛みを軽減します。
③術後のケア指導
抜歯後は冷やし方、食事の工夫、口腔ケアの方法などを丁寧にご説明し、回復を早めるサポートをしています。
腫れや痛みはどのくらい続く?
多くの方は、術後2〜3日が腫れや痛みのピークで、その後は徐々に回復していきます。1週間程度で大きな症状は落ち着くことがほとんどです。
【経過の目安】
● 術後1日目 … 出血や違和感が残る
● 術後2〜3日 … 腫れや痛みのピーク
● 術後4日以降 … 徐々に腫れが引き始める
● 術後1週間前後 … 日常生活に支障がなくなる
もし「強い痛みが続く」「膿が出る」「しびれが長引く」などの異常があれば、早めの受診が必要です。
親知らずを抜いた方がよいケース

「必ず親知らずは抜かないといけないの?」というご質問も多くいただきます。真っ直ぐに生えて噛み合わせに役立っている場合は残せることもありますが、下記のような場合は抜歯を検討した方がよいでしょう。
● 横向きや斜めに生えていて、歯ぐきが腫れやすい
● 手前の歯を押して虫歯や歯周病のリスクが高い
● 繰り返し痛みや炎症が起きている
● 顎のスペースが狭く、正しく生える見込みがない
早めに抜歯を行うことで、将来的なトラブルを未然に防ぐことができます。
サカモト歯科での取り組み
当院では、親知らずの抜歯に伴う不安を少しでも和らげられるよう、下記の取り組みを行っています。
● CTによる安全性の高い診断
● 痛みを抑える表面麻酔・局所麻酔の併用
● 治療中のストレスを軽減する丁寧な説明
● 抜歯後の経過観察とアフターケアの徹底
親知らずの抜歯後も、当院では虫歯になりにくいようフッ素塗布を行っております。予防の面からもしっかりサポートし、長期的に健康な歯を守れるように取り組んでいます。
抜歯後に気をつけたい生活習慣
親知らずの抜歯後は、ちょっとした生活習慣の工夫で治癒がスムーズになります。1. 強いうがいは避ける … 血餅が流れてドライソケットの原因になるため。
2. 柔らかい食事から始める … おかゆやスープなど刺激の少ない食事がおすすめです。
3. 十分な睡眠と安静 … 体力の回復が早まり、腫れの軽減につながります。
4. 喫煙や飲酒は控える … 感染リスクが高まります。
まとめ
親知らずの抜歯には、腫れや痛み、まれに神経の損傷といったリスクがありますが、多くのケースでは一時的で、適切な処置とケアを行うことで安全に乗り越えられます。
当院では、事前の精密検査と丁寧な説明、術後のフォローを徹底し、患者さまが安心して治療を受けられるよう心がけています。「親知らずを抜くべきか迷っている」「抜歯に不安がある」という方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
当院の親知らず治療についてはこちら▼
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