こんにちは。サカモト歯科です。
この記事では、親知らずが生えてくる年齢や、親知らずの抜歯についてお話しします。
親知らずとは
親知らずはすべての歯が生え揃った後、一番最後に歯列の一番奥に生えてくる歯のことです。
正式名称は「智歯」や「第3大臼歯」と呼ばれますが、“親も知らないうちに生えてくる” という意味から親知らずという呼び方が浸透しています。親知らずはすべて生えてくれば上下2本、合計4本生えてきます。
親知らずが生えてくる時期
親知らずは一般的に20歳前後で生え始めると言われていますが、これはあくまで目安の数字で生えるタイミングには個人差があり、そもそも生えてこないという人もいます。
生まれつき親知らずがない人もいれば、親知らずが埋まったまま生えてこないという人もいますし、4本綺麗に顔を出す人もいます。なかには「もう生えてこないものだと思ったら30歳を過ぎてから生えてきた」というケースも見られます。
親知らずが生えてくる頃の症状
親知らずは、見えない一番奥に生えてくる歯なので、知らないうちに生えていたということも多いものです。生えているのを見逃してしまうとお手入れが行き届かず、トラブルが起こりやすくなります。
親知らずが生え始める頃によく見られる症状を知っておくと意識できるかもしれません。では一体、どんな前兆があるのでしょうか?
- ✔️歯茎に圧迫感を感じる
- ✔️奥歯がムズムズする
- ✔️もっとも奥の歯茎が膨らんでいるような気がする
- ✔️もっとも奥の歯茎に歯ブラシや食べ物が当たると痛む
もちろん無症状の状態で生えてくることもありますが、何らかの違和感を感じたら歯科医院で診てもらいましょう。歯が顔を出していない場合でも、歯科医院でレントゲンを撮れば埋まっている親知らずを見ることができます。
また、親知らずが生えてくるタイミングで、痛みを感じる人も多いです。親知らずは歯茎を突き破って生えてくるので、圧迫される痛みを感じることが少なくありません。下の親知らずの場合は神経が圧迫されて痛みや違和感を生じることもあります。
親知らずは必ず抜歯が必要?
親知らずは他の歯に比べると生え方に問題があったり、お手入れしにくくトラブルも起こりやすい歯なので抜歯が必要になることも多いですが、必ず必要というわけではありません。
真っ直ぐ生えていて上下がしっかり噛み合っている場合などは、何もトラブルがなければ経過観察で親知らずをそのままにしておくこともあります。親知らずを残しておくと、ブリッジで治療をする際に支台となってくれたり、歯を失った際に移植できるなどのメリットもあります。
抜歯した方が良い親知らず
抜歯した方が良い親知らずの特徴は下記の通りです。
親知らずが噛み合っていない
親知らずの上下がしっかり噛み合っていないと歯茎に当たって負担がかかり、痛みを生じることがあります。特に上下で親知らずの生えてくるタイミングが異なると噛み合わないので注意が必要です。こういった場合は歯茎に炎症が起こりやすくなるので抜歯が必要になります。
親知らずが斜めに生えている
親知らずが斜めに生えていたり、一部だけ埋もれている場合、そのまま放置してしまうと手前の歯との間に隙間が生まれたり、歯茎や歯を圧迫してしまいます。歯茎が傷つく可能性が高く、隣の歯に負担をかけてしまったり歯科疾患のリスクも上がるので抜歯が必要です。
炎症や痛み、疾患を起こしている
親知らずはお手入れがしにくい場所にあるので、歯磨きを毎日行なっていてもどうしても磨き残しが出てしまいます。親知らず自体あるいは周囲に炎症や痛み、嚢胞など、トラブルが起こっている場合や、今後起こることが予想される場合は抜歯します。
他の歯に悪影響を及ぼす
親知らずが生えてくる際の強い力で全体の歯並びが乱れてしまう場合も抜歯が必要になります。歯並びが悪くなってしまうと、お手入れしにくくなり歯科疾患のリスクも上がるため悪循環を断ち切ります。
当院の親知らず治療
当院では患者様の要望や不安をしっかりお聞きし、納得していただいたうえで治療をスタートするので安心して治療を受けていただけます。
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まとめ
親知らずが生えてくる年齢は20歳前後と言われていますが、これはあくまで平均的な数字です。生えてくるタイミングには個人差があり、生えてこないという人もいるので、焦らなくて大丈夫です。親知らずが生えてきたら、トラブルが起こらないようにしっかりお手入れしつつ、歯科医院での定期健診も受診しましょう。