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Dental impacted wisdom tooth infection. 3D rendering

虫歯とは?

2024年3月21日

こんにちは。サカモト歯科です。
この記事では虫歯について詳しく解説していきます。

虫歯ってどんな状態

虫歯はミュータンス菌をはじめとしたお口の中にいる虫歯原因菌が感染することで起こる疾患です。
飲食物の食べかすなどが歯に残るとやがて細菌の塊であるプラークになり歯に付着してしまいます。

このプラークのなかに虫歯原因菌が存在し、この菌が酸を出すことで歯の表面が溶かされて穴が開きます。虫歯は治療をしないとどんどん進行してしまうため、進行すると同時に穴も深くなっていきます。

虫歯の症状と原因

下記のような症状があらわれる場合、虫歯の可能性が高くなります。

  • ・歯が痛む
  • ・歯の溝が黒くなっている
  • ・冷たい飲食物を口に入れたとき歯がしみる
  • ・噛み合わせたときに痛む
  • ・デンタルフロスが引っかかる

このなかでも虫歯の症状として多く見られるのが歯の痛みです。

なぜ虫歯になると歯が痛む?

虫歯になると歯がズキズキと痛くなるというイメージをお持ちの方も多いと思いますが虫歯になったから必ず痛みが出るというわけではありません。虫歯になっても初期状態では穴があいていないため自覚症状もほとんどありません。つまり、虫歯になって歯が痛み出すのは進行した状態です。

虫歯が進行すると、歯を覆って刺激から保護しているエナメル質が溶かされてしまい、刺激に対して敏感な象牙質まで達します。するとズキズキとした痛みが生じるのです。歯が痛いという症状がある場合はすでに進行してしまっているので要注意です。

虫歯の進行

虫歯の治療は、進行具合によりわけられています。

「C0」

初期状態は「C0」といい、穴は空いていない状態です。自覚症状もほとんどありません。

「C1」

歯の溝が黒ずんで見えるようになり、歯の表面のエナメル質の溶ける範囲が広くなった状態です。冷たい飲食物をお口の中に入れると、しみることもありますが、痛みはほとんどの場合あらわれません。

「C2」

エナメル質が溶かされ内側の象牙質まで進行した状態です。象牙質は刺激に敏感なので、しみる、痛むなどのわかりやすい症状が出てきます。

「C3」

虫歯がさらに進行し歯の神経まで達してしまった重度の状態です。日常生活に支障が出るほどのズキズキと強い痛みを伴うこともあります。

「C4」

神経まで達した虫歯により神経が腐敗した状態です。最悪の重度な状態で、ここまでくると神経が死んでしまっているため、痛みもなくなります。

虫歯を放っておくリスク

虫歯の進行を見てもらうとわかるように、虫歯はどんどん歯の奥まで進み、やがて神経を腐敗させてしまいます。虫歯を放っておくとやがて歯がぼろぼろになり、抜歯が必要になります。

虫歯を治療せず、虫歯菌をそのままにしておくと、血液中に細菌が入り込み、お口の中だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼし、脳梗塞や心筋梗塞などの命に関わる病気を引き起こすリスクもあります。

治療した後も注意!二次虫歯とは?

虫歯を治療する際、被せ物や詰め物で削った箇所を補いますが、きちんと接着されていても経年劣化を起こし隙間が生じて細菌が入り込んでしまうことがあります。すると虫歯の再発が起こり、これを二次虫歯といいます。

二次虫歯は主に成人が大半といわれており、珍しいものではありません。治療した歯だから大丈夫と油断せず、プラークが付着しないようにしっかりケアしていきましょう。

当院の虫歯治療

歯医者さんに対し、怖い、痛いというネガティブなイメージを持つ患者様も多いと思います。当院ではそういった歯医者さんに対する苦手意識を少しでもなくしていただけるよう、痛みの少ない治療を心がけております。

痛みを感じなくさせるための麻酔ですが、麻酔の注射自体が怖いという方もいらっしゃいます。当院では、表面麻酔を実施し、電動麻酔器を使用しております。治療前後でしっかり説明し、患者様がしっかり理解し納得したうえで治療させていただきます。

当院の虫歯治療の詳細はこちら▼
https://sakamoto-dent.net/caries/

まとめ

虫歯は放っておくと、自分の歯を失うことになってしまいます。お口の中だけでなく全身の健康にも悪影響を与えてしまうので違和感を感じたら速やかに歯科医院に行くようにしましょう。虫歯にならないように日頃からしっかりお手入れをして定期検診を受けることも大切です。

Plastic toothbrushes with toothpaste question mark

歯科治療を中断した場合に考えられる悪影響

2023年6月15日

歯科治療の中断は、治療をしないで放置するよりも、もっと悪い結果をもたらすことがあります。
せっかく治療を始めたのに、もっと悪い状態になって神経を取る治療や抜歯をするというのでは本末転倒です。
治療中断といっても色々な場合がありますので、いくつかのケースについて説明していきます。
もし治療を中断しているのなら、もう2度と生えてこないかけがえのない歯の為に、出来るだけ早めに治療を再開して下さい。

①応急処置のままで中断

応急処置で痛みや腫れなどの症状がなくなったためにそのまま治療を中断している方もいらっしゃると思います。
応急処置とは症状を軽減・緩和させることが目的で、原因を根本的に治す治療ではありません。
そのままにしていると症状が悪化してしまい、さらにひどい痛みや腫れを引き起こす場合があります。症状が落ちついたら、本格的な治療を開始して下さい。

②仮歯のままで中断

仮歯が入ると、見た目や機能が回復するために、そのまま治療を中断している方もいらっしゃると思います。仮歯というのは、あくまでも一時的な使用が目的です。
仮歯は歯との隙間が大きいのですぐに虫歯になってしまいます。またプラスチックで出来ている仮歯はすり減ってしまう為に、長期間使用すると隣の歯や咬み合わせの歯が移動してしまいます。その状態で治療を再開した場合、歯が移動した分だけ歯を削る必要があり、中断の期間が長いと、根管治療(神経治療)が必要になるほど削らなければならないこともあります。
仮歯のままで6カ月以上治療を中断されている場合は、出来るだけ早く治療を再開して下さい。

③根管治療(神経治療)を中断

神経を取って痛みがなくなった為に、そのまま治療を中断している方もいらっしゃると思います。
根管治療をしている期間は、歯の中に菌が入り込みやすくなり、虫歯が急速に進行したり、根っこの先に膿がたまってしまったりします。
神経がない為に痛みがでることも少ないので、気づかないうちに症状が進行してしまっていて、治療を再開すると抜歯になってしまうということも少なくありません。
また、根っこの先に膿が溜まったままで長期間放置した場合では、治りも悪くて再発率も上がってしまいます。そのため、治療を早く再開することをお勧めします。

④歯周病治療を中断

歯周病治療には回数がかかることもあり、痛みや腫れの症状が落ち着いたら歯周病治療を中断している方もいらっしゃると思います。
歯石が少しでも残っていると歯周病は少しずつ進行してしまいます。中途半端に歯石を除去してもあまり意味がなく、口の中から完全に除去する必要があります。
一度歯周病治療を終えれば、あとは定期的な検診やクリーニングをしていくことでお口の健康を管理していくことができるのです。必ず最後まで治療をしてください。

まとめ

忙しくて時間がとれない、いつまでも治療が終わらないことや金銭的にいくらかかるのか不安になったり、治療する時に痛いのが嫌で怖いなど、治療を中断してしまう理由は様々だと思います。
しかし治療を中断すると病気は少しずつ進行してより悪化していしまい、結果的に自分の健康を害してしまうことになります。そうならない為に治療は最後まで続けて通っていただくことをお勧めします。