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親知らずは何歳頃に生えてくるの?

2024年7月1日

こんにちは。サカモト歯科です。
この記事では、親知らずが生えてくる年齢や、親知らずの抜歯についてお話しします。

親知らずとは

親知らずはすべての歯が生え揃った後、一番最後に歯列の一番奥に生えてくる歯のことです。

正式名称は「智歯」や「第3大臼歯」と呼ばれますが、“親も知らないうちに生えてくる” という意味から親知らずという呼び方が浸透しています。親知らずはすべて生えてくれば上下2本、合計4本生えてきます。

親知らずが生えてくる時期

親知らずは一般的に20歳前後で生え始めると言われていますが、これはあくまで目安の数字で生えるタイミングには個人差があり、そもそも生えてこないという人もいます。

生まれつき親知らずがない人もいれば、親知らずが埋まったまま生えてこないという人もいますし、4本綺麗に顔を出す人もいます。なかには「もう生えてこないものだと思ったら30歳を過ぎてから生えてきた」というケースも見られます。

親知らずが生えてくる頃の症状

親知らずは、見えない一番奥に生えてくる歯なので、知らないうちに生えていたということも多いものです。生えているのを見逃してしまうとお手入れが行き届かず、トラブルが起こりやすくなります。

親知らずが生え始める頃によく見られる症状を知っておくと意識できるかもしれません。では一体、どんな前兆があるのでしょうか?

  • ✔️歯茎に圧迫感を感じる
  • ✔️奥歯がムズムズする
  • ✔️もっとも奥の歯茎が膨らんでいるような気がする
  • ✔️もっとも奥の歯茎に歯ブラシや食べ物が当たると痛む

もちろん無症状の状態で生えてくることもありますが、何らかの違和感を感じたら歯科医院で診てもらいましょう。歯が顔を出していない場合でも、歯科医院でレントゲンを撮れば埋まっている親知らずを見ることができます。

また、親知らずが生えてくるタイミングで、痛みを感じる人も多いです。親知らずは歯茎を突き破って生えてくるので、圧迫される痛みを感じることが少なくありません。下の親知らずの場合は神経が圧迫されて痛みや違和感を生じることもあります。

親知らずは必ず抜歯が必要?

親知らずは他の歯に比べると生え方に問題があったり、お手入れしにくくトラブルも起こりやすい歯なので抜歯が必要になることも多いですが、必ず必要というわけではありません。

真っ直ぐ生えていて上下がしっかり噛み合っている場合などは、何もトラブルがなければ経過観察で親知らずをそのままにしておくこともあります。親知らずを残しておくと、ブリッジで治療をする際に支台となってくれたり、歯を失った際に移植できるなどのメリットもあります。

抜歯した方が良い親知らず

抜歯した方が良い親知らずの特徴は下記の通りです。

親知らずが噛み合っていない

親知らずの上下がしっかり噛み合っていないと歯茎に当たって負担がかかり、痛みを生じることがあります。特に上下で親知らずの生えてくるタイミングが異なると噛み合わないので注意が必要です。こういった場合は歯茎に炎症が起こりやすくなるので抜歯が必要になります。

親知らずが斜めに生えている

親知らずが斜めに生えていたり、一部だけ埋もれている場合、そのまま放置してしまうと手前の歯との間に隙間が生まれたり、歯茎や歯を圧迫してしまいます。歯茎が傷つく可能性が高く、隣の歯に負担をかけてしまったり歯科疾患のリスクも上がるので抜歯が必要です。

炎症や痛み、疾患を起こしている

親知らずはお手入れがしにくい場所にあるので、歯磨きを毎日行なっていてもどうしても磨き残しが出てしまいます。親知らず自体あるいは周囲に炎症や痛み、嚢胞など、トラブルが起こっている場合や、今後起こることが予想される場合は抜歯します。

他の歯に悪影響を及ぼす

親知らずが生えてくる際の強い力で全体の歯並びが乱れてしまう場合も抜歯が必要になります。歯並びが悪くなってしまうと、お手入れしにくくなり歯科疾患のリスクも上がるため悪循環を断ち切ります。

当院の親知らず治療

当院では患者様の要望や不安をしっかりお聞きし、納得していただいたうえで治療をスタートするので安心して治療を受けていただけます。
https://sakamoto-dent.net/wisdom/

まとめ

親知らずが生えてくる年齢は20歳前後と言われていますが、これはあくまで平均的な数字です。生えてくるタイミングには個人差があり、生えてこないという人もいるので、焦らなくて大丈夫です。親知らずが生えてきたら、トラブルが起こらないようにしっかりお手入れしつつ、歯科医院での定期健診も受診しましょう。

親知らず 横向き

親知らずって何?

2024年5月1日

こんにちは。サカモト歯科です。
この記事では、親知らずについて詳しくお話していきます。

親知らずとは

親知らずとは、大人の奥歯である「大臼歯」のなかでも一番後ろに位置する歯をさします。親知らずという呼び方が浸透していますが、正式名称は「第三大臼歯」や「智歯(ちし)」です。親知らずが生えてくるのは、すべての歯が生え揃った後で、一番最後に生えてきます。一般的に10代後半から20代に生えてくるケースが多く、「親が知らないうちに生えてくる(知られることなく生えてくる)」ことから、親知らずと呼ばれるようになったと言われています。親知らずはきちんと全て生えてくると上顎と下顎の各2本、合計4本ありますが、生え方や生えてくるタイミングは人それぞれなので、4本全て揃っている人もいれば、1本も生えてない人もいます。

問題のある親知らず

親知らずが虫歯や歯周病になってしまったとき

親知らずは一番奥にあるため、磨きにくく汚れが蓄積されやすいため虫歯や歯周病のリスクも高くなってしまいます。生え方に問題がない場合でも、虫歯や歯周病になってしまった親知らずは抜歯するのが望ましいです。

歯茎から親知らずが少しだけ顔を出していてそれ以降生えてこないと判断されるとき

顎骨がしっかり成長してスペースが十分に確保されていないと、親知らずが正しく生えてくることができず、しっかり顔を出さないケースもあります。歯磨きをするのも難しくなるため虫歯や歯周病になりやすく、トラブルが起こるリスクが上がるため、抜歯をするのがおすすめです。

親知らずが横向きや斜めに生えているとき

斜めに生えていたり、横向きに生えている場合、隣の歯や歯列に悪影響を与える可能性があります。歯肉の腫れや炎症も起こりやすくなるので、抜歯するのが良いでしょう。

炎症や痛みを繰り返しているとき

親知らずの痛みや腫れを何度か繰り返し都度抗生剤や鎮痛剤で対応している場合、抜歯した方が良いと考えられます。何度もトラブルを起こすのは自分自身の負担になってしまいますし、ほかの歯の健康にも害を及ぼします。

親知らずの上下の咬み合わせが悪い

親知らずがしっかり顔を出して生えていても、上下がしっかり咬み合っていないと歯ぐきや頬の粘膜を傷つけてしまうリスクがあります。顎関節症の原因にもなりますので、トラブルが多い場合は抜歯するのが良いでしょう。

抜歯しなくてもいい親知らず

まっすぐ生えていて、上下きちんとかみ合っているケース

親知らずの生え方は人によってかなり個人差があるため、中には最後に生えてくる親知らずでも真っ直ぐに問題なく生えてくる人もいます。上下できちんとかみ合っていてほかの歯の健康に害を及ぼさない場合は無理に抜歯する必要はありません。

顎骨の中に親知らずが完全に埋まっている状態で悪影響がないと判断できるケース

顎骨の中から少しだけ顔を出している親知らずはトラブルが起こりやすいですが、完全に埋まっている場合は悪影響がないと判断されることも多いです。完全に埋まっている場合、ほとんどの人は抜歯は必要ありません。

抜いた方がいい親知らずを放っておくリスク

親知らずはとっておくと、ブリッジの支台に使用できたり歯を失った場合に移植に使えたりとメリットもありますが、トラブルが起こりやすい親知らずを無理に放っておくと、親知らず自体のトラブルだけでなく、他の歯の健康にも悪影響を及ぼしてしまいます。親知らずの治療(抜歯)は麻酔がきいている状態で行うため痛みはありません。抜歯後は腫れや痛みなどの症状が出てくることが多いですが、数日で治ってきます。

当院の親知らず治療

当院の親知らず治療では、まず患者様のお悩みや要望をしっかりお聞きし、納得していただいた上で治療をスタートしております。抜歯が必要な親知らずに関しても「どうして抜歯しなければならないのか」「放っておくことによるリスクは何か」といった説明をしっかりさせていただきます。不安なことも気軽にご相談ください。スタッフ一同患者様の心に寄り添い、治療させていただきます。

当院の親知らず治療の詳細はこちら▼
https://sakamoto-dent.net/wisdom/

まとめ

すべての歯が生え揃ったあと最後に生えてくる歯なので、十分なスペースがなく、生え方に問題があったり、トラブルが起こりやすい歯です。抜歯した方が良い親知らずを放っておくと、健康な周りの歯にも悪影響を及ぼしてしまい、口腔環境が悪化してしまうリスクがあります。親知らずに問題があるかどうかは自己判断できないため、歯科医院でしっかり診てもらうようにしましょう。