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セレック治療でつくった歯の強度は?

2024年8月15日

こんにちは。サカモト歯科です。

この記事では、セレック治療について、特徴やメリット、強度について詳しくお話しします。

セレック治療とは

セレック治療は、セレックシステム=CAD/CAM(コンピューター支援設計/コンピューター支援製造)技術を活用して歯科治療を行う方法です。この技術を使うことで、被せ物を歯科技工士に依頼する手間を省き、機械的に短時間で作り出すことができるようになり、従来のセラミック治療よりも迅速で負担の少ない治療を可能にしています。また、数秒間お口の中を撮影するだけで歯型採取ができるので、従来のような不快感もなく、1日で診断から治療、装着まで行えます。セレック治療によるセラミック治療の場合、セメントと歯が強固に接合するので、金属製の被せ物より、一体感が強いのも特徴です。

セレック治療の特徴やメリット

①1日で治療が終わるので治療期間と時間が短い

セレック治療は最短1日で治療が終わります。また、1本あたりの治療時間は大体60分〜90分と、短いのもメリットです。何度も通院する必要がないので、手間も省けます。

②歯型採取の負担が少なく仮歯の装着が不要

型取りは粘土状のものをお口の中に入れて採る方法ではなく、口腔内をスキャンして撮影をするだけで終わるので不快感や苦しさは全くありません。また、1日で治療が終わり仮歯の装着も必要ないので、痛みやしみるなどの苦しさもなく、感染症のリスクも格段に少なくなります。

③耐久性に優れている

セレック治療では、規格生産されたセラミックブロックを使って精密加工が行われるため、高品質で耐久性や強度に大変優れています。ある研究結果では、一般的な保険治療が15年後の残存率68%なのに対し、セレック治療の場合はおよそ93%と大変高い結果も出ています。
※使用場所によっても異なるほか、使い方など個人差が影響します。

④従来からのセラミック治療よりも費用を軽減できる

歯科技工士への依頼をカットして作製できるため、人件費などの諸費用を削減し、従来からのセラミック治療と比較すると治療費用を軽減できます。

⑤審美性に優れている

人工歯はセラミック製なので、非常に審美性に優れており、天然歯と同様の質感や艶、色調を再現できます。審美歯科に興味のある方にもおすすめです。

⑥金属アレルギーのリスクがない

金属アレルギーの心配がないので、金属アレルギーを持っている方や心配な方も安心して治療を受けていただけます。生体親和性も高いので、身体への負担もありません。

⑦虫歯の再発リスクを軽減できる

セレック治療で作成した修復物は隙間なく自分の歯と強固に接合するため、二次的な虫歯のリスクを大幅に軽減できます。再治療が必要になる可能性も少ないので、生涯的にみた治療費用も軽減でき、経済的にもやさしい治療方法です。

セレック治療の流れ

セレック治療は主に下記のような流れで治療が行われます。

その1. 歯の治療(削る)

虫歯などに侵された歯を、必要な範囲まで削って治療します。

その2. 3Dカメラで口腔内撮影

歯の治療後、お口の中を3Dカメラで撮影して型取りを行います。お口の中を数秒間スキャンするだけで終わり、撮影後に撮影データがモニター上に3D画像で映し出されます。
※患者様の状態や症例によって従来の方法で型取りが必要になる可能性があります。

その3. 修復物の設計と加工

モニター上でさまざまな角度から微調整を行い、人工歯を理想の形状に整えて設計します。設計が完了したらセラミックブロックから、患者様に適した色のブロックを選択し、ミリングマシンと呼ばれる機械を用いて加工が行われます。削っている時間はおよそ15分と短いのであっという間に終わります。

その4.人工歯をセットし治療完了

機械を用いて加工し、削り出したセラミック修復物をお口の中へしっかりセットします。治療は完了です。

セレック治療の費用は?保険は適用される?

セレック治療は保険適用ではなく、自費診療になります。しかし、虫歯治療で行われることが多いため、ほとんどの場合、医療費控除を使うことができます。医療費控除を使いたい際は歯科医師にしっかり相談しておきましょう。

まとめ

本記事ではセレック治療の概要や、特徴、メリットについて詳しく解説しました。セレック治療について詳細を知りたい方はぜひ当院にご相談ください。みなさまのご来院を心よりお待ちしております。

セレック治療は失敗が少ない?注意点や知っておきたいこと

2024年1月30日

こんにちは。サカモト歯科です!

当院ではセレックを導入したセラミック治療を行なっております。従来のように歯科技工士に依頼して手作業で人工歯を作成する工程がないため、治療時間も大幅に軽減され、高いクオリティの人工歯を実現できる治療です。

しかし、画期的でメリットが多いだけに「ほんとうに失敗はない?」「デメリットや注意点を知っておきたい」という人も多くみられます。

この記事ではセレック治療の理解をより深めていただくために、セレック治療の注意点について解説していきます。

セレック治療の流れや特徴

セレック(CEREC)といわれるコンピュータ制御で歯の修復物を設計・製作する「CAD/CAM」システムを用いて行うセラミック治療をセレック治療、あるいは広い意味でセレックと呼んでいます。

歯型を採取して作成する従来の方法とは異なり、3D光学カメラで患部を撮影して、モニターに再現し、修復物の設計もコンピュータ上で行われます。その後ミリングマシンと呼ばれる機器がデータをもとに修復物を作成します。

※症状によっては型取りが必要なケースもあります

外れてしまうリスクはないが、欠けには注意

セラミックは陶器と同じ素材でできているため、丈夫で長持ちするものの、衝撃には弱く、欠けてしまう恐れがあります。転倒や物や人との強い接触には注意して生活する必要があります。

しかし、銀歯のように被せ物がすっぽりと取れてしまうわけではないため、欠けてしまったセレックの部分だけを再治療すれば済みます。基本的には歯の中にできてしまう二次虫歯(カリエス)の心配もありません。

セラミックの厚みがある程度は必要

セラミックは歯を削る量が多いという話を聞いたことがある人も多いと思いますが、これは事実です。セレックの場合、トラブルとして破折が多いため、それを防ぐためには一定のセラミックの厚みが必要になります。金属の場合厚みはそれほど必要としないため、歯を削らない金属治療の方が良いと考えてしまうかもしれませんが、そうでもありません。

たとえ歯を多めに削ってしまっても、結果的にセレックはセメントを介してほぼ完璧に歯と一体化します。歯を蘇らせるために歯を削る、とイメージしていただけるとわかりやすいかと思います。金属治療の場合、接着剤で接合しないため、どうしても歯との間に小さい隙間が生じ、そこから細菌が入り込んでしまってトラブルが起こることが多いですが、セレックではそのような心配はありません。

適応できない症例も存在する

コストも削減でき、短期間で治療を終えられて高い精度を誇るセレック治療は、希望する患者様もたくさんいらっしゃいます。当院でも遠方からご来院してくださる方が多いです。しかし、セレックはすべての症例に対応しているわけではありません。なかでもブリッジに対応するのは難しいといわれています。

出っ歯などの不正咬合を治す目的ではおすすめできない

患者様のなかには前歯をセレック治療で治した場合、出っ歯などの不正咬合も改善できるとお考えの方もいらっしゃいます。たしかにセレック治療を行うことで歯の出っ張りを改善することは不可能ではありませんが、不正咬合改善の目的で行うのはおすすめしておりません。不正咬合は矯正治療で専門的な治療を受けて治すようにしましょう。

従来のセラミック治療よりも色調は単調になる

従来のセラミック治療の場合、歯科技工士がひとつひとつ手作業で人工歯を作成していたため、細かい色の微調整も可能でした。しかし、セレック治療の場合は、色調の調整という面では少々劣ってしまいます。人によっては満足できない可能性もあるので、どのくらいを目指して治療をするのか歯科医師とすり合わせておくことが大切です。

当院のセレック治療

当院ではより精度の高い安全な治療を提供するために、当日からすぐに治療をはじめることはしておりません。まずは患者様のお口の中の状態を確認し、整えてから治療をスタートさせていただきます。

セレック治療の料金
被せ物:1本あたり4万円(税別)
詰め物:1本あたり7万円(税別)

まとめ

セレック治療は自由診療なので、保険診療よりも費用は高額ですがそれでも従来のセラミック治療よりもセレック治療は低コストで行えます。

まずはご来院していただき、お話をお聞かせください。みなさまの生活がより豊かなものになるよう、歯の健康をサポートさせていただきます。

当院のセレック治療の詳細はこちら▼

セレック治療

セラミック治療(セレック)のよくある質問

2024年1月20日

こんにちは。サカモト歯科です!
この記事では当院でも導入しているセラミック治療の「セレック」のよくある質問についてお答えしていきます。

セラミック治療が気になっている方や、セレック治療という言葉は聞いたことがあるけど詳しいことがわからないという方はぜひ参考にしてみてくださいね。

セレック治療とは

セレック治療とは、コンピュータ制御で歯の修復物を設計し、制作する「CAD/CAM」システム「セレック(CEREC)」を用いたセラミック治療です。世界中で採用されている医療方法で、従来のセラミック治療よりも低価格で精度の高い治療を可能としています。

当院でもセレックを導入しており、遠いところにお住まいの方でもセレック治療を希望してご来院くださる患者様もたくさんいらっしゃいます。従来からのセラミック治療は歯型を採取して歯科技工士に依頼し、手作業でひとつひとつ人工歯をつくっていましたが、セレック治療ではこの工程を省くことが可能です。

【セレック治療のおおまかな流れ】
①3D光学カメラによりセレック治療を行いたい患部を撮影
②撮影した歯列をモニターに3D画像で再現し、修復物を設計
③ミリングマシンという機器を用いて設計したデータをもとに修復物を制作
※症状によっては型取りが必要なケースもございます。

セレック治療でよくある質問リスト

①セレック治療の魅力はなんですか?

従来のセラミック治療よりも治療時間を大幅に削減し、どの人工歯も同じように高いクオリティで仕上げることができます。歯科技工士の腕がどれだけ優れていても手作業によるものはどうしても完成度のばらつきが生じます。セレック治療はこうした心配もなく、精度の高い治療を低価格で受けていただけます。

②そもそもセラミックの魅力とは?

セラミックと銀歯を比較してみましょう。銀歯は保険診療で安く治療を受けられますが、その分見た目が目立ってしまったり、二次虫歯のリスクや金属アレルギーのリスクもあります。しかし、セラミックは長期間使用していても成分が溶け出してしまうこともなく、変形もしません。細菌も付着しにくい素材なので虫歯のリスクも大幅に軽減されます。そして何よりも高い審美性を再現し、白さも長持ちします。

③セレックは歯をたくさん削りますか?

セラミック治療なのである程度の厚みは必要になりますが、歯とセレックはセメントによって一体化するため、問題ないといえます。

④銀歯ができないといわれたところにセレックは適用できる?

はい、可能です。というのも銀歯の場合は歯に接着することがないため、はまりこむことが重要になります。高さが十分でない歯に銀歯を被せても結果的に外れてしまうため、歯の神経を取り除いて被せ物をするというケースも少なくありません。しかし、セレック治療の場合接着できる面積さえあれば問題なく、はまりこむ必要もありません。神経を抜かなくても治療できる可能性があります。

⑤セレックは一日で終わるって本当?

歯科技工士に依頼して制作物ができるのを待つ時間がなく、仮歯の装着もないので、一日で終わります。早い人だと1時間〜1時間半ほどで終わることもあります。しかし、当院ではより精度の高い治療を提供するためにも、当日に治療を行うことはしておりません。口腔内の状態をしっかり診て、整えたうえで治療をスタートしています。

⑥セレックができたのはいつ頃ですか?

セレックは1985年に開発されたといわれており、およそ30年以上の歴史をもちます。

⑦セレックを入れた後は痛みますか?

耐え難い痛みを生じることはほとんどありませんが、虫歯が神経に近い位置にあった場合、セレックを入れたあとにしみることがあります。しかし、金属に比べるとセラミックは熱伝導性が悪いのでしみにくいといえます。

まとめ

いかがでしたか?セレック治療に関しての理解を少し深めていただけたでしょうか。画期的な治療であるがゆえに患者様はわからないことも多く、不安だと思います。

まずはカウンセリングで、不安やお悩みをお話をお聞かせください。スタッフ一同親身になり、患者様に合った最適な方法を提案させていただきます。

当院のセレック治療の詳細はこちら▼

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