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タバコと歯を天秤にかける

タバコは百害あって一利なし

2023年2月11日

タバコが人類の歴史に登場して8千年以上が経ちますが、紙巻タバコという製品形式が開発され、大量生産、大量消費の時代に突入してからは1世紀ほどしか経っていません。

しかし、その間にタバコは税を通じて世界中の国々で国家財政上必要なものとなり、かつ巨大な利益を生むタバコ産業による利益構造が成立してしまいました。

そのため、タバコが多くの疾患を引き起こし、人を死に至らしめることがわかってからも禁止されないのです。

タバコの毒性

ニコチンは「毒物及び劇物取締法」の対象となっている毒物です。
小児においてはタバコ1本に含まれるニコチンが致死量となり、家庭内においてタバコはいまだに小児の誤嚥、誤飲事故のトップとなっています。

タバコに含まれる有害成分や発がん物質が身体中の細胞を傷つけ、循環器疾患、呼吸器疾患、がん、生殖系への障害をもたらすのです。
1種類の製品で、これほどさまざまな疾患の原因になるものは、ほかにはありません。

タバコによって引き起こされる疾患は、肺がんや膵臓がん、心筋梗塞など予後が悪いものが多く、そのために日本では1年間で約13万人が喫煙で、1万5千人が受動喫煙で命を落とし、世界中では年間600万人がタバコによる被害者となっているといわれています。

現在、40歳以上の8割が歯周病に罹患しており、歯の喪失の大きな原因になっています。また、日本では毎年約7千人が口腔がん(咽頭を含む)で亡くなっています。
さらに、日本の喫煙率は年々低下していますが、男性で32.1%、女性で8.5%、特に30〜40代の男性では40%以上が喫煙者となっており、生涯の健康に対する大きな課題といえます。

タバコは、どこで吸いますか?もちろん、「口」で吸いますよね。ですから、最初に煙にさらされ、そしてもっとも強い影響を受けるのが口腔内になります。

タバコを吸いはじめたり、受動喫煙の環境にあると、最初に認められるのが歯肉の着色です。ニコチンやタールなどの有害物質から歯肉を守るためにメラニン色素がつくられ、歯肉は黒ずみ、分厚く硬くなってしまいます。
この着色は「量依存性」があるといわれ、喫煙本数と喫煙経過年数が多いほど、着色は濃く、広くなっていきます。しかし、禁煙により有意に減少し、5年で半減すると報告されています。

喫煙と歯周病

タバコの煙には、三大有害物質として一酸化炭素、ニコチン、タールが含まれていますが、特に歯周組織に対しては、ニコチンの血管収縮作用による影響が大きいといわれています。喫煙者は歯周炎の特徴である歯肉の出血が少なく、悪い血が溜まりやすくなります。骨が部分的になくなりやすく、歯周治療をしても良くなりにくい傾向にあります。
歯磨きをきちんと行いメンテナンスに通っていたとしても歯周病をコントロールすることは難しいと考えられます。

タバコは「禁止されているものではないから」「自分の人生だから」といってなかなか禁煙できずにいる方も多いかと思います。
喫煙者は平均して非喫煙者よりも約10年も平均寿命が短いといわれています。
脳卒中をはじめとした、要支援、要介護の原因疾患は、その多くが喫煙関連であり、健康寿命と平均寿命との間にやはり10年の要支援、要介護の期間があることから、喫煙者は喫煙の自由と引き換えに人生の不自由さを手に入れることになるのではないでしょうか。タバコの害は喫煙者が想像している以上に大きいのです。

今一度タバコの害に対して考えてみてはいかがでしょうか。
歯周病の進行度合いや着色汚れの除去などメンテナンスやクリーニングで確認いただけます。

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