不正咬合には歯の位置異常、歯の周囲の筋肉や舌の力のバランスが崩れることによって起こる歯並びの形態の異常、上下の顎の発育のアンバランスによる咬合異常などがあります。
見た目の問題も含めて’’歯並びに関して何か日常生活に支障がある状態’’と言えます。自分で気になったり、他の人や歯医者で指摘があった場合には専門医に相談されるのが良いと思います。今は無料相談を行っている医院も多数あると思うので1度話を聞くのも良いかもしれません。
目次
不正咬合の原因
起こす原因は大きく分けて2つあります。
まず1つ目は子が親に似た歯並びやかみ合わせになる遺伝によるものです。
2つ目は骨の発育障害、指しゃぶりなどの癖、むし歯など後天的なものです。
不正咬合による影響
歯の位置が異常なことによって様々な影響を受けることがあります。どういう影響をよく受けるのかを下記に記載してみました。
1.歯磨きがしにくい
2.むし歯や歯周病のリスクが高くなる
3.食べ物がよく噛めないときがある
4.口呼吸や口臭の原因にもなる
5.顎の関節に負担がかかり、顎関節症が起こる
6.肩こりや見た目の心理的ストレス
などがあります。
不正咬合の種類
不正咬合にも色々な種類があります。どういう種類があるのか説明します。
叢生(そうせい):乱ぐい歯、八重歯
顎の大きさに比べて歯が大きいことが原因で歯が交互になっていたり、隣あってる歯との位置関係に乱れが生じている状態のことを言います。
歯ブラシが届きにくいため、むし歯や歯周病になるリスクも高くなってきます。
上顎前突(じょうがくぜんとつ):出っ歯
前歯が前に出ていて下の顎の位置より上の顎の位置が前に出ている状態のかみ合わせを言います。
遺伝によるものもあれば日常生活の癖であるものも原因の1つだと考えられます。
日常の癖→指しゃぶり、アレルギーによる口呼吸等
下顎前突(かがくぜんとつ):受け口
下の前歯が上の前歯より前に出ている状態をいいます。噛み癖によるもの、歯の位置・傾きの異常によって起こっているもの、上下顎の片方が位置異常や大きさの違いによって起こっているもの等が考えられます。
成長期の場合には正常な顎骨の成長を阻害し、その状態が悪くなる可能性がある為改善するには健全な歯を抜く可能性が高まります。
極めて重度な場合は手術をして骨の位置から改善しなければなりません。
開咬(かいこう):前歯が噛んでいない
奥歯はきちんと噛んでいて問題ないが前歯は噛んでいない状態のことを言います。
前歯で食べにくかったり口が閉じにくい状態になります。
過蓋咬合(かがいこうごう):深いかみ合わせ
噛んだ時に下の前歯が見えない状態のことを言います。歯の位置異常や傾き異常によって起こるもの、顎の位置異常や大きさの違いによって起こっているものなど様々な原因が考えられます。
成長期で認められる場合は正常な顎骨の成長が起こらずその状態がさらに悪くなる可能性があります。
不正咬合には様々な種類があり上記以外もあります。
自分の子供の歯並びが気になるお母さんや自分の歯並びが気になる方はぜひ無料相談会とかに行ってみるのもひとつの術だと思います。
当医院では小児矯正と部分矯正を行っております。
小児矯正を始められるのであれば大人の歯が少し生えてきたタイミングでするのが良いと思われます。(小学生1・2年)
ただし下顎前突なら、もっと早めが良いと思われます。