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歯周病の治療について

2022年2月14日

1.歯周検査

治療開始前や治療の節目で歯茎・歯牙の状態を確かめる検査を何度か行います。
そして状態に合わせた治療方法を選択します。

⑴歯周ポケット深さの検査
一般的に歯周病の進行度を示します。
0-3mm : 正常、歯肉炎、または軽度
4-6mm : 中等度歯周炎
>7mm : 重度歯周炎
⑵出血検査
歯周ポケットからの出血の有無により、その時点での活動状況を判定します。
⑶動揺度検査
健常な歯は動きませんが、歯周疾患の進行に伴い、歯牙の動揺が生じます。
その動きの程度を調べることで、歯周疾患の進行度が分かります。
⑷口腔清掃状態(プラークコントロールの状態)
各歯のプラークの付着の状態を調べます。
⑸その他
かみ合わせの状態、辺縁不適合な充填、補綴物や歯肉の形態異常などの有無の確認。

2.歯ブラシ指導

歯ブラシで正しい磨き方を指導。(バス法など)
バス法とは歯ブラシの毛先を歯に対して45度にあて、毛先を歯と歯茎の間の歯周ポケットに入るように、小刻みに振動させます。小刻みに動かすことによりはと歯茎の汚れを取りかつ歯茎のマッサージ効果もあるので非常に効果的です。基本的に成人はこの方法が基本になります。
状況にあった歯ブラシサイズ・毛の硬さの指導。
補助器具(デンタルフロス・タフトブラシ・歯間ブラシ)の指導。

3.歯石除去

歯石は歯の表面についた歯垢(プラーク)に唾液中のミネラルが混ざって固くなったものです。歯石になってしまっていると歯ブラシではとることができません。また、でこぼこ・ザラザラしていて、さらに歯垢(プラーク)がつきやすく、バイ菌の巣となってしまいます。そのため超音波などの特殊な器具でそれを取り除きます。特殊な器具の種類には超音波スケーラー、手用スケーラーなどがあります。

4.麻酔を使った歯石除去

歯茎の下に隠れたてたり(縁下歯石)、深いところにある歯石を取るときは、麻酔を用いて痛みのないように治療を進めます。

5.歯周外科

歯ぐきの下の方に歯石や汚れが残っていて取れないときは、歯ぐきを切開して隠れている汚れが見えるようにして徹底的にお掃除をします。最後に歯ぐきはしっかり縫って戻します。
歯周外科の種類はフラップ手術といって歯科では一般的な治療になります。

6.再生療法

一旦溶けてしまった顎の骨は従来元には戻らないとされていましたが、最新テクノロジーから生まれた再生材料や技術を用いることで、骨の回復を望めるようになりました。
人工の骨や骨を再生を促す薬をいれ縫合します。これを再生療法と呼びます。
ただし、対応できるケースは限られています。

7.メンテナンス

ばい菌(歯周病菌)はゼロにはなりません。必ずどこかに磨き残しはあり油断するとまた元どおり、ばい菌がお口の中に大量発生します。
治療が終わった後も定期的なクリーニングを行い、歯石やバイオフィルムを綺麗にとってあげて、ばい菌のすみかを作らせないことが大事です。
最低でも半年に1回、歯周病のあった方は3ヶ月に1回、重度の方は毎月定期検診を受けた方が安心です。また患者さん本人による歯ブラシは1番大切なので1日3回はブラッシングするように習慣をつけるようにして下さい。

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