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虫歯の原因は歯磨きだけではない

2022年1月10日

歯磨きをどんなに頑張っていても虫歯になるのは虫歯の原因は歯磨きだけではないからです。

虫歯になってしまう大きな原因は、虫歯菌、食生活習慣、唾液、です。

虫歯菌

虫歯菌は、生まれたばかりの赤ちゃんにはいません。ですが、唾液を介して人から人に感染してしまうので、例えば食べ物の口移しや熱いものを冷ましてからあげたり、お箸やスプーンなどを共有すると、菌が移ってしまいます。そして特に感染の窓口と言われているのが、1歳半~2歳7か月くらいの間でお母さんの菌が移りやすいです。生まれる前だけではなく、普段から歯科検診でクリーニングなどを行いお口の中の細菌をできるだけ減らしていきましょう。

食生活習慣

虫歯にならないために最も重要なのは食生活習慣です。
お口の中では常に脱灰(歯が溶けること)と再石灰化(溶けだした歯を修復すること)が行われています。
普段のお口の中は中性で保たれていますが食事をすると脱灰の領域である酸性に傾き、その間30分ぐらいは歯が溶けています。そして中性に戻るまで1時間かかります。
どうやって戻るのか?
唾液の力により戻ります。唾液には酸性になったお口の中を中和してくれる力があります。(唾液緩衝能)
1日3回お食事をすると30分×3回歯が溶けます。例えば間食でお菓子を1回食べてもそんなに歯は溶けださないですが、要注意なのは長時間でダラダラと頻繁に食べてしまうことです。この場合ずっと歯が溶け続けてしまいます。アメやハイチュウやグミなどを舐め続けたり、缶コーヒー、ジュース、スポーツドリンクを飲みながらお仕事やスポーツをしたりするとなかなか中性に戻らないので緩衝能も下がり虫歯になりやすくなってしまいます。

唾液

そして唾液も歯を守るために重要です。唾液には様々な働きがあります。
・緩衝作用  酸性になったお口の中を中和して中性に戻してくれる作用
・自浄作用  歯の表面などについた食べカスなどを洗い流す作用
・殺菌、抗菌作用 お口の中の細菌の増殖を抑える作用
・再石灰化作用  歯が溶けだして(脱灰)失われたカルシウムやリン酸を補い
石灰化してくれる作用
・粘膜保護作用  お口の中の粘膜を保湿し保護してくれる作用

他にも唾液には様々な作用があります。
唾液が減ってしまうとこのような作用が働かなくなり、虫歯のリスクも上がってしまいます。
唾液を増やすために日常生活から気を付けていくためにはどうすれば良いか次回お伝えしていきますね。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           

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