こんにちは。サカモト歯科です。
咬み合わせは、上顎と下顎の歯が適切に組み合わさる状態を指し、同時に食事や会話、顔のバランスなどに影響を与えます。咬み合わせの状態は歯の健康だけでなく、顎関節や筋肉にも影響を与えます。正しい咬み合わせは、歯の摩耗を軽減し、頭痛や顎関節症の予防にも寄与します。
この記事では、良い咬み合わせついて詳しくお話しします。
理想的な咬み合わせとは?
理想的な咬み合わせとしての基本概念として下記の3つのポイントがあります。
①正確な咬合の位置と角度
理想的な咬み合わせでは、上下左右の歯が正確に組み合わさり、正しい角度で咬み合います。これにより、咀嚼効率も向上し、歯や顎関節への負担が軽減されます。上下左右ともに対称的である場合、理想の噛み合わせとされます。どちらか一方が対称というだけではズレが生じているため、理想的な歯並びとは言えません。
②歯の適切な位置関係
歯の正しい位置関係は、美容的な側面だけでなく、咬み合わせの安定性にも影響します。不正咬合は歯並びの問題を引き起こし、咀嚼機能を妨げます。
③咬合力が全体の歯に対して均等
歯への咬合力が均等に分散することは、歯の健康を保つために重要です。一方で均等ではない咬合力は歯の歪みや磨耗を引き起こし、痛みや不快感を生じる可能性があります。
理想的な咬み合わせのチェックポイント
先述したように歯の上下左右が対照的ということは重要なポイントですが、具体的に咬み合わせをチェックするポイントとして下記の2つのポイントがあります。
・オーバージェット・オーバーバイトが正常範囲(2mm~3mm)
オーバージェットは、上下前歯の前後の位置関係の状態を示し、オーバーバイトは咬み合わせの深さを示します。専門的な数値として、下の前歯より上の前歯が前に出ている場合は「+」、その逆の場合は「-」とあらわします。一般的に理想的な歯並びの場合オーバージェットは「+2~3mm以内」であることが目安とされています。「上の前歯が出ていて良いの?」と不思議に思うかもしれませんが、前歯は少しだけ上の前歯が出ていてずれている状態が正常状態です。逆にずれがなくぴったり合わさっていると、咀嚼時に唇を挟んだり噛んでしまうリスクがあります。
また、オーバーバイトも、2〜3mmが正常範囲になります。水平かつ垂直方向に2〜3mmずれていることで上下の前歯がしっかり噛み合い接触します。
・歯の上下中心部がしっかり噛み合っている(1級関係)
歯列の並ぶ位置も理想的な咬み合わせに欠かせない要素です。上下の前歯から6番目の歯=6歳臼歯が左右で正しく咬み合っていること(1級関係)と、そこから順番に上下の咬頭と歯と歯の間が、歯車のように咬み合っていること(下顎の中心溝としっかり噛み合っている状態)が理想的です。この歯は上下の歯の中心にあたるため、ここがしっかり一致していないと、奥歯の位置関係もずれてきます。
咬み合わせの健康への影響や症状
間違った咬み合わせは、歯科疾患のリスクを高めるというだけでなく、お口の中のあらゆる健康問題にも影響を及ぼします。咬み合わせが良くないと、頭痛、首のこり、さらには消化不良などの健康問題につながります。これは顎関節にも影響を及ぼし、慢性的な痛みを引き起こす可能性があります。また、歯ぎしりや食いしばり、顎関節症なども症状としてあらわれます。
咬み合わせが悪い場合、定期的な歯科検診やストレス管理などが予防法として重要になります。
咬み合わせの診断と治療
咬み合わせの判断は、歯科医院で専門的に診断されます。不正咬合には種類があるため、どんな状態なのかによって適した治療も異なります。患者様ひとり一人に合った適切な治療プランを提案します。咬み合わせの診断には写真撮影やレントゲン撮影、3Dスキャンなどの技術が活用されます。近年は技術のめざましい進歩もあり、コンピューターやデジタル技術を用いたより正確な診断と効果的な治療計画ができるようになってきています。不適切な咬み合わせを治療するには、歯列矯正治療がもっとも有効な手段です。
当院の咬み合わせ治療
当院は患者様の咬み合わせの状態を診断したうえでもっとも適した治療をご提案させていただきます。詳細は下記の公式ホームページをご覧ください。
咬み合わせに関する詳細▼
https://sakamoto-dent.net/kami/
小児矯正に関する詳細▼
https://sakamoto-dent.net/pediatric-correction/
まとめ
咬み合わせが気になる方は一度歯科医院でしっかり診てもらうのがおすすめです。