Tag Archives: 小児歯科

歯磨きが苦手な子供の虫歯予防はどうするの?

2024年8月22日

こんにちは。サカモト歯科です。

歯磨きが嫌いな子どもは珍しくありません。しかし、苦手だからといって歯磨きを怠ってしまうと歯科疾患のリスクが高くなってしまいます。

この記事では、歯磨きが苦手な子供に対する虫歯予防についてコツやポイントをお話しします。

子どもはなぜ歯磨きを嫌がる?

子どもが歯磨きを嫌がる理由は、下記のようにいくつかあります。

①楽しいことではなくつまらない

ゲームやテレビ鑑賞とは違い、歯磨きの楽しさを見出すことはなかなか難しいものです。歯の健康を守るためにも大事な習慣ですが、子どもは重要性を理解することがまだ困難で、つまらない、楽しくないと感じてしまうことが多いです。楽しいものだ、良いものだと感じてもらうことが大切です。「歯磨き=良いこと、楽しいこと」というイメージを子どもにつけられるようにがんばりましょう。

②違和感があり痛みを感じる

歯ブラシが当たって痛かったり異物感を感じると、歯磨きを嫌いになってしまうことがあります。
保護者の方が仕上げ磨きをしている場合、仕上げ磨きの力加減が強すぎると子どもが嫌がってしまうことも多いです。持ち方を変えるなど、工夫をしてみてください。

③怒られるのが嫌で億劫に感じる

歯磨きを自分から積極的にしようとする子どもは少なく「歯磨きしなさい!」と強めに言ってしまったり、嫌がった時に「虫歯になっちゃうからね」などと叱ってしまう親御さんも少なくありません。
歯磨き=怒られることというイメージがついてしまうと①からはどんどん遠ざかってしまいます。
歯磨きに対してあまり悪いイメージがつかないように優しく説明してあげましょう。

④眠たいなどの理由で子どもの機嫌が悪い

子どもの機嫌が悪いと歯磨きを嫌がってしまうこともあります。特に就寝前や起床後など、眠たいタイミングは歯磨きを嫌がる子どもも多くなります。機嫌の良さそうなときを見つけて歯を磨く習慣を身につけると良いかもしれません。

子どもが前向きに歯磨きをしてくれるためのコツ

子どもが歯磨きを嫌がっているときに「でも虫歯になってしまうのはかわいそうだから」と無理矢理歯磨きをやらせるのは可哀想だと感じてしまいますよね。では、歯磨きを嫌がっている子どもはどうすれば歯磨きに前向きになってくれるのでしょうか?

下記のようなポイントを意識することで、歯磨きに前向きになってくれる可能性があります。

・刺激の強いものはさけておいしいと感じてもらえる歯磨き粉を使う

大人が使用するようなミント系の歯磨き粉は子どもには刺激が強く「辛い」「痛い」と嫌な気分になってしまうことも多いです。子どもがおいしいと感じるようなフルーツ味の歯磨き粉などを選ぶのがおすすめです。また、お口の中が泡でいっぱいになってしまうのに不快感を感じる子どもの場合、泡立ちが控えめなものを選んであげましょう。

・子ども用の歯ブラシを使う

子ども用の歯ブラシは大人用の歯ブラシよりも小さいので異物感や違和感を軽減できます。また、不快な気持ちにならないように素材選びにも気を使ってあげると良いかもしれません。

・歯磨きをしたらちょっとしたご褒美をあげる

歯磨きをしたあとにちょっとしたご褒美をあげると「歯磨き=楽しいもの(嬉しいもの)」というイメージがつきやすくなります。しかし甘いお菓子やスイーツは虫歯のリスクが上がるのでNGです。シールやキャラクターグッズなど、子どもの好きなものを選んであげましょう。

・子どもの好きなキャラクターデザインの歯ブラシを使う

子ども用のケア用品は、キャラクターがデザインされているものもたくさん販売されています。
子どもの好きなキャラクターがデザインされているものを使うと子どもも喜んでくれるでしょう。

まとめ

歯磨きを嫌がる子どもは珍しくありません。焦らずに、子どもがゆっくり歯磨きを楽しいものだと感じられるように接してあげてください。どうしても子どもが嫌がってしまう場合は歯科医師や歯科衛生士に相談するのもおすすめです。

小児歯科の診療内容は?

2024年6月21日

こんにちは。サカモト歯科です。
この記事では、小児歯科でどんなことを行っているのか、診療内容について詳しくお話しします。

いつから子どもを歯科医院に連れて行く?

お子さまを歯科医院に連れて行くタイミングは、生後6カ月頃からです。生後6ヶ月頃になると、お子さまの下の前歯が生えてくるようになるので歯医者さんデビューするひとつの目安となります。

お口の中に何も問題がない場合も、大人と同じように3〜6ヶ月に1回のペースで定期健診を受けるようにしましょう。

小児歯科の診療内容

小児歯科の診療内容を、お子さまの成長時期ごとに見ていきましょう。

乳歯の生え始め

この時期はフッ素塗布を行い、虫歯の有無や歯茎の状態確認などを行います。

乳歯が生え揃った頃

3歳頃に乳歯が生え揃いますが、このくらいの時期になると食事量も増えて虫歯のリスクも高くなります。口腔環境をしっかりと診察し、噛み合わせに問題がないかどうかのチェックも行います。また、舌小帯と呼ばれる舌の裏側の筋の長さも確認し、発音障害に問題はないかも診ていきます。

永久歯の生え始め

5〜6歳頃になると永久歯に生え替わりはじめますが、この時期はもっとも虫歯に注意する必要があります。フッ素塗布やシーラントを行い、予防を徹底していきます。

永久歯が生え揃った頃

12〜13歳頃になると永久歯が生え揃い、奥歯が虫歯になりやすくなります。引き続き予防のためのフッ素塗布やシーラントを行い、食習慣のチェックやブラッシング指導などもしていきます。

小児歯科選びのポイント

お子さまと一緒に小児歯科を受診する際は、下記のポイントを大切に歯科医院選びをすると良いでしょう。

丁寧かつ親切に説明してくれるか

子どもにも保護者の方にも親切かつ丁寧に説明してくれる歯科医院は安心に繋がります。診察が丁寧な歯科医院はただお口の中を診るだけでなく、保護者の方にも積極的にコミュニケーションをとっていろいろな質問をしてくれるはずです。

乳幼児の診察に慣れているか

小児歯科といっても対象年齢は0歳〜中学卒業頃までと意外と年齢の幅が広いです。赤ちゃんを連れて行く場合は、乳幼児の診察にも慣れている歯科医院が良いでしょう。

いくつかの歯科医院を受診してみる

一度で相性の良い歯科医院を見つけられれば問題ありませんが、もやもやしたり違和感を感じる場合はいくつかの歯科医院を受診してかかりつけ医を決めるのがおすすめです。

長い付き合いになるので面倒がらずにいろいろな歯科医院を見てみましょう。

おうちでもお子さまの歯の健康を守る生活を

歯科医院ではお口の中の健康状態を確認し、予防処置を行いますが、おうちでの過ごし方がもっとも重要です。

お子さまのおやつ選びや食べ方、食習慣などは特に注意してください。間食をだらだらと摂り続けるとお口の中が酸性に傾いた状態のままになってしまいます。食事やおやつは回数やタイミングをしっかり決めて摂取しましょう。

また、お子さまのおやつはなるべく糖質が少ないものを選ぶようにしましょう。子どもの歯を守るためにも保護者の方自身が自分のお口の中の状態を理解しておくことも大切です。赤ちゃんが虫歯になってしまう原因は、お父さんやお母さんの行動と深く関係しているケースも多いのです。

同じスプーンやお箸で食べものを与えたり、口移しや、キスなども虫歯を引き起こす原因になりますので注意しましょう。

当院の小児歯科

当院の小児歯科では、お口の中の診察からフッ素塗布やシーラント、ブラッシング指導などを行い、お子さまの歯の健康を守るための予防処置を行なっています。

歯医者に対して「怖い」というイメージをお持ちのお子さまも多いかもしれませんが、安心しリラックスして治療を受けていただけるよう、気持ちに寄り添った治療を行います。

当院の小児歯科に関する詳細はこちら▼
https://sakamoto-dent.net/kids/

まとめ

子どもは大人よりも症状を訴えることがうまくできないことも多いので、わかりやすい症状や違和感がなくても、定期的に小児歯科を受診して健診を受けることが大切です。

何歳から小児歯科を受診すればいい?

2024年3月31日

こんにちは。サカモト歯科です。

この記事では、小児歯科について何歳頃から通うべきかを解説しつつ、子どもが虫歯にならないように気をつけたいことをご紹介します。

小児歯科は何歳から行ける?

お子さまがいるご家庭では「何歳から小児歯科に行けば良いのだろう?」と悩む親御さんも多いと思います。結論から言ってしまうと小児歯科に行くのは何歳からでも大丈夫です。もちろん、0歳からでも問題ありません。お子さまのお口の中に気になる点があるときだけではなく、「口腔内をしっかり診てもらいたい」「乳歯のケアについて知りたい」といった場合もぜひ、お子さまと一緒に歯科医院にご来院ください。歯科医院に行く年齢に制限はありませんが、歯科医院へ通院する目安としての年齢や基準を知っておくと、迷わずに済むかもしれません。

歯が生えた、1歳半頃から小児歯科へ

0歳からでも不安や問題がある際はいつでもご来院いただけますが、はじめて小児歯科を受診する一般的な目安は1歳半頃とされています。というのも1歳半〜3歳頃の時期が乳歯が生えそろう時期にあたるからです。小児歯科の年齢制限はないものの、永久歯は生えそろうまでというのが一般的な基準として知られています。

小児歯科ってどんなことをする?

小児歯科で行う処置や診療内容は、お子さまの歯の状態や問題によっても異なります。しかし、主に小児歯科では乳歯の生え始めの時期から永久歯が生えそろう頃までフッ素塗布やシーラント、ブラッシング指導を行います。

フッ素塗布

フッ素には、エナメル質を強化し硬くする「再石灰化」の作用や、着色汚れを予防する効果があります。初期状態の虫歯であればフッ素塗布を行うだけでも改善することもあります。フッ素塗布を定期的に歯科医院でうけることで、健康的な歯を維持できるようになります。おうちでは、高濃度フッ素の歯磨き粉を使用して歯磨きするとより効果的です。成人であれば、フッ素濃度の目安は、5歳までで1000ppm、6歳以上は1500ppmを目安にしてください。

シーラント

毎日ブラッシングをしっかり行っていても奥歯の溝などはどうしても歯ブラシの毛先が届きにくく、汚れが溜まってしまいます。シーラントと呼ばれるプラスチック樹脂を使用することで歯の溝を塞ぐことができ、毛先が届くようになることで磨き残しを減らせます。

ブラッシング指導

大人とは異なり、お子さまのお口の中や歯は常に変化していきます。その変化に合わせてブラッシングする必要があり、歯科医院では歯やお口の中の状態に合ったブラッシング方法を指導します。親御さんには仕上げ磨きのコツもお教えいたします。セルフケアも丁寧に行えるので、より予防効果が高くなります。

お子さまの食生活の注意点

お子さまの食生活を工夫してあげることも大切です。

だらだら食べさせない

おやつの時間を決めず、だらだらと長い時間食べ続けていると、お口の中の酸性状態が続き、虫歯になるリスクが高くなります。おやつや食事は時間を決めて食べさせるようにしましょう。

おやつ選びを工夫する

おやつはなるべく虫歯になりにくいものを選びましょう。ポイントは粘着性の低いもので短時間で食べ終えられるもの、砂糖が少ないものです。フルーツや、ナッツ、クラッカーやゼリーなどがおすすめです。

飲料水や食品は糖分の高いももに注意

チョコレートやキャラメルなど甘いお菓子だけが虫歯のリスクを高めるわけではありません。糖分の量が多ければ虫歯のリスクは高くなるため、糖質の含有量が高い食品や、たくさん糖分が含まれている清涼飲料水は、極力控えましょう。

お子さまの虫歯を予防するために

お子さまの虫歯を予防するためには、先述した食生活の工夫だけでなく、仕上げ磨きをしっかり行ってあげることも重要です。仕上げ磨きを嫌がってしまうお子さまも多いですが、嫌がらないようにやさしい手つきで声かけをしながら磨いてあげることで次第に慣れていきます。仕上げ磨きのコツは歯科医院でも教えてもらえます。

当院の小児歯科

当院ではお子さまを大事に思うご家族と、治療を不安に思うお子さまの両方の気持ちに寄り添いながら治療や診察を行っております。お悩みがある方はぜひお気軽にご相談ください。

当院の小児歯科の詳細はこちら▼
https://sakamoto-dent.net/kids/

まとめ

子どもの頃の歯やお口の中のトラブルを放っておくと、大人になって大事になってしまうこともあります。お子さまの健やかな人生のためにも歯科医院には定期的に通うようにしましょう。

小児の歯列矯正の特徴と注意点

2024年2月10日

こんにちは。サカモト歯科です。
この記事では小児矯正の特徴やメリット、注意点などを解説していきます。

小児矯正とは

小児矯正は一般的に6歳〜12歳頃に行う治療をさします。別名「第一期治療」ともいわれます。この時期は、乳歯が永久歯に生え変わる時期にあたります。

小児矯正のメリット

大人になってからでも歯列矯正を受けることはできますが、子どものうちに歯列矯正を行うことで、顎骨の正しい成長を促し、骨格的なバランスを整えることも可能になります。大人になってしまうと成長が完了してしまっているため骨格的なアプローチは難しくなりますが、小児矯正の場合は成長が盛んな時期に行われるので、顎骨の成長も促せます。また、成人矯正よりも治療費用が安く済むケースも多く、成長期を利用して行うことで治療期間も短くなります。今後の顔立ちにも影響してくるので、6〜12歳頃に行うことで、お子さまの健やかな成長を叶えられます。

小児矯正の適切な時期

小児矯正をはじめるのにおすすめ時期は、年齢でいうと6歳以降と言われています。歯の状態は、上下の前歯4本、奥の第一大臼歯が生えそろっている状態が目安です。だいたい小学1年生ですね。

小児矯正の注意点

小児矯正治療を行うにあたって、注意しておきたいことや知っておきたいことをご紹介します。

①モチベーション維持

子どもは大人のように自分の意志で治療するケースはほとんどなく、保護者の方は今後のために行ってあげることがほとんどです。しかし、治療を受けるのはお子さま自身なので、お子さまのやる気がなければ治療はスムーズにすすみません。治療に対するモチベーションを維持してあげるためにも、治療をするとどんないいことがあるのかなどを分からせてあげる必要があります。

②食事の工夫やお手入れ

固定式の矯正装置を使う場合は特に、食事を工夫する必要があります。繊維の多い食べ物や粘着性の強いものはくっついてしまったり、矯正装置が外れてしまう原因になるのでなるべく控えるようにしましょう。硬い食べ物は小さくきって柔らかく調理するなど、工夫をしてあげてください。

当院の小児矯正

当院の小児矯正では、床矯正を取り扱っております。床矯正は入れ歯のような見た目をした取り外しのできる矯正装置を使用し、成長期を利用して歯槽骨を広げる効果を発揮します。固定式の場合、お口の中のお手入れがむずかしくなりますが、取り外しができるので、お手入れも通常通り行えます。虫歯になりにくいのも特徴です。

床矯正のメリット

①抜歯が必要ない

一般的な歯列矯正の場合は、抜歯を行うことがほとんどですが、床矯正は先述したように顎の成長を利用して土台を拡大することを目的とした治療のため、抜歯は基本的に行われません。抜歯が嫌だというお子さまでも安心です。また、将来第二期治療で矯正治療が必要となった際にも抜歯を回避できる可能性が高くなります。

②見た目が気にならない

矯正装置は取り付けていると目立ってしまうため、それを気にして嫌がってしまうお子さまも多いですが、床矯正は取り外しができますし、装着していても目立たないので、安心です。

③価格がリーズナブルで衛生的

床矯正の治療を行う場合、1日14時間以上の装着時間が必要になります。取り外しができてしまうので、お子さま自身の協力が欠かせませんが、保護者の方もしっかりサポートしつつお子さま自身も積極的に取り組んでいただければ固定式の矯正治療よりも費用を抑えることができます。

無料相談を受け付けております

当院では小児矯正の無料相談を実施しております。
まずは一度ご相談にお越しください。

当院の小児矯正の詳細はこちら▼
https://sakamoto-dent.net/pediatric-correction/

まとめ

小児矯正は、治療計画通りに進めるためにもお子さま自身のモチベーションも大切になってきます。治療の目的や意味をしっかり保護者の方からも説明してあげてやる気を高めてあげてくださいね。

Teeth brace in the white background, 3d rendering. Computer digital drawing.

小児矯正で得られるメリット。成人矯正と何が違う?

2023年11月20日

こんにちは。サカモト歯科です!
お子さまの今後の健やかな成長のために、小児矯正を検討する方も多いのではないでしょうか。この記事では小児矯正で得られる効果やメリットを解説しつつ、成人矯正との違いを解説していきます。

お子さまの矯正を検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。

小児矯正と成人矯正との大きな違いは「顎の発育」に対するアプローチ

大人になってから行う成人矯正でも、不正咬合を改善して噛み合わせを整えることや見た目を美しくすることは可能です。しかし、小児矯正でしか得られない効果があります。

成人矯正と小児矯正の大きな違いであり、小児矯正の大きなメリットのひとつが顎の正しい発育にアプローチできるかどうかということです。

大人になってから歯列矯正を行っても、すでに骨格が完成されている状態になるため、骨格的なアプローチは難しくなります。しかし、小児矯正は成長が盛んな時期に治療が行われるため、ただ歯列を整えるだけでなく、骨格の正しい成長を促せるのです。

小児矯正のメリット

顎の正しい発育を促せること以外にも、小児矯正はあらゆるメリットがあります。

短期間で治療が終わる

大人になってから歯列矯正を行うと、治すのが大変な不正咬合であっても、子どもの頃に行えば、成長期を治療に利用できるため、成人矯正よりも短期間で治療を終えられます。

抜歯なしで治療ができる

矯正治療は抜歯が必要というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、小児矯正の場合、抜歯をしなくても治療を行えるケースがほとんどです。体への負担も少なく治療することができます。

悪い癖を治し、本来の機能を回復できる

悪い癖や習慣が原因で不正咬合を招くことがありますが、その逆に、不正咬合によって悪い癖や習慣が生じてしまうこともあります。歯列を整えることで悪影響を及ぼす習慣や癖を改善し、お口周りの筋肉や舌の正しい動きを習得することが可能になります。

床矯正がおすすめ!その理由は?

当院では床矯正をおすすめしております。

床矯正は入れ歯のように取り外しができる装置で、成長期にあたる子どもの歯槽骨を広げます。抜歯もしないで歯並びを整えることができます。

①周囲に気づかれにくい

装着していても目立たないつくりになっているため、周りに気づかれたくないというお子さまにもおすすめです。

②矯正装置を取り外せる

床矯正では、1日14時間以上装着していれば効果を発揮するため、それ以外は取り外せます。普段通りお手入れもおこなっていただけます。

③抜歯をする必要がない

床矯正は、歯の土台そのものを広げる歯列矯正なので、抜歯は基本的に必要ありません。顎の成長を促すことで、永久歯が正しい位置に生えてくるようにすることを目的とした治療です。

④矯正治療中でも歯の治療ができる

装置の取り外しができるので、仮に虫歯になってしまっても歯科治療を行うことができます。クリーニングも可能です。

⑤比較的費用を抑えられる

一般的な固定式の矯正治療よりも微調整も少ないため、通院回数も少なく、費用も安く抑えられます。成人矯正では倍以上の費用がかかってしまうこともあります。

小児矯正の料金

当院では無料相談を実施しております。
カウンセリング代はいただいておりません。

検査料金:30,000(税別)
小児矯正治療料金:350,000(税別)

最後に

お子さまの歯並びを治してあげることは、骨格のバランスを整えることにもつながり、将来の顔立ちにも影響してきます。早めに治療してあげることで、明るい気持ちで生き生きと生活できるはずです。

まずは無料相談にお越しください。

みなさまのご来院をスタッフ一同、心よりお待ちしております!

当院の小児矯正の詳細はこちら▼
https://sakamoto-dent.net/pediatric-correction/

A dentist with gloves on his hands places orthodontic appliances on a girl's teeth to correct them

小児矯正をしなければよかったと後悔する理由

2023年9月20日

こんにちは。サカモト歯科様です!

お子さまの歯並びや噛み合わせが気になり、改善するために小児矯正をはじめる人はたくさんいらっしゃいます。しかし、中には満足できる結果を得られず「しなければよかった」と後悔した人もいると思います。

ここでは小児矯正を始めるべき理由と共に、小児矯正をしなければよかったと後悔してしまうケースについて解説していきます。

小児矯正をはじめるべき年齢

小児矯正には年齢制限はありませんが、特に永久歯が生え始める6~7歳頃からスタートするのがおすすめです。この時期に治療をはじめることでトータルの治療期間や費用を抑えることも可能です。

小児矯正をした方が良い不正咬合

下記の不正咬合をお持ちのお子さまは、小児矯正をすることで早めに改善しておくことが望ましいです。

  • ・交叉咬合
  • ・反対咬合
  • ・萌出不全
  • ・開咬
  • ・上顎前突

これらの症状があるにも関わらず、矯正治療をしないまま成長すると、噛み合わせに影響するだけでなく、外見のコンプレックスを抱えて精神的負担になってしまうことも多いです。

小児矯正で得られるメリット

小児矯正では成人矯正とは異なり、顎の骨の正しい成長を促すことも可能です。歯並びを整えるだけでなく、骨格的なバランスを整えるという大きなメリットもあるので、早いうちから始めてあげるのが良いでしょう。その他にも下記のようなメリットが得られます。

  • ・発声のしにくさが改善される
  • ・歯磨きしやすくなるので口腔内を清潔に保てる
  • ・見た目のコンプレックスを解消できる
  • ・将来歯を抜く必要が少なくなる
  • ・矯正治療期間を短縮できる

小児矯正を「しなければよかった」と後悔してしまうケース4つ

小児矯正を「しなければよかった」と後悔してしまう理由は主に4つあります。

後戻りしてしまった

矯正治療を後悔するケースでも最も多いのが、適切な位置に移動した歯が元の位置に戻ってしまう「後戻り」という現象が起こることによるものです。後戻りは移動させた歯を固定させる保定期間を守らないことが主な原因です。治療が終わった後も保定装置を装着して後戻りしないように歯を固定させる必要があり、「もう綺麗になったから」と保定期間をサボってしまうと綺麗に並んだ歯並びが元の位置に少しずつ戻ってしまいます。後悔しないためにもメンテナンスをきっちりしましょう。

治療期間が長い

小児矯正を何年も続けているにも関わらず、変化が見られないケースがあります。小児矯正はある程度の治療期間がかかりますが、初期の状態から変化がない場合、治療が不適切であることが多いので要注意です。治療期間があまりにも長くなってしまうとお子さまの負担も大きくなってしまいます。こういった場合はセカンドオピニオンをするのが良いでしょう。

拡大床の使用が適切じゃない

当医院では、小児矯正には「拡大床(かくだいじょう)」という歯槽骨の幅の範囲内で歯を動かせる装置を使用して歯列を拡大させます。しかし拡大床の用途は、あくまでも歯を動かすためのもので顎を広げるということは不可能です。「歯が広がりすぎて噛むことができない」「出っ歯になってしまう」「顎骨から歯が飛び出ている」「何年経っても歯並びが改善されていない」などのトラブルが見られることがあり、使用方法・用途が間違っていないか確認しましょう。骨の幅を広げる装置は、「急速拡大装置」という装置です。

適切な理由がない抜歯

歯を動かすスペースが確保されていない場合のみ抜歯が必要になりますが、こういった理由がないにも関わらず、抜歯をしているケースもあります。抜歯はお子さまの負担も大きいため、担当医師に抜歯が必要と言われたら、明確な理由を聞き、納得できた場合のみにしましょう。

まとめ

当院では無料の矯正相談を行っております。お子さまの歯列矯正は慎重に判断するべき治療です。その場で矯正治療をするか決定する必要はなく、一旦、無料カウンセリングで話を聞いた上で、ご自宅でじっくりと考えたうえで検討頂くことも可能です。

当院は患者様のお気持ちを第一に考えて、治療でお悩みを解決させていただきます。まずは一度お気軽にご相談下さい。

Portrait of smiling little girl in dental chair with nurse preparing her for teeth check up, copy space

小児矯正(床矯正)を始める時期はいつが良い?

2023年9月10日

こんにちは。サカモト歯科様です!

この記事では小児矯正を始めるのにおすすめの時期とその理由や当院で取り扱っている床矯正を始める時期を解説します。

小児矯正はいつからはじめる?

小児矯正は何歳頃に行うかによって呼び方が異なります。3歳頃から行う小児矯正を「0期治療」といい、6〜9歳頃から行う小児矯正を「1期治療」、13歳以降に行う小児矯正を「2期治療」といいます。2期治療は成人矯正と同じになりますが、0期治療と1期治療は、こどもならではの矯正をすることが可能です。

こどもの歯列矯正は特に、成長が旺盛な時期、つまり顎の成長過程にもあたる6歳以降がおすすめです。この成長期に矯正を行うことで正しい成長を促し、骨格的なバランスを整えられます。「受け口」「出っ歯」などの不正咬合も改善できるため、今後の顔立ちにも影響してきます。

こどもならではの矯正とは?大人の矯正の違い

小児矯正は歯並びを整えてこれから生えてくる歯の隙間を確保することのみが目的ではなく、上顎と下顎の骨格的なバランスを整えることも目的としています。小児矯正では奥歯や前歯を正しい位置に移動させて成長機能を誘導させることで可能になりますが、大人の場合は骨格が完成されているので骨格を変えることはできません。

小児矯正のメリット

ほかにも、小児矯正ならではのメリットは下記のような例があげられます。

成人矯正よりも歯が動きやすい

歯を移動させるためには周囲の骨を溶かして動かしていく必要があります。骨は成長するにつれて硬くなっていくため、成人後に矯正治療を始めると思うように歯が動きにくいなどの症状が出ることがあります。小児矯正の場合は成長期にあたるので、歯が動きやすく早く始めた方が良いといわれる理由でもあります。

抜歯をするリスクが低い

矯正治療には抜歯が必要、というイメージを持っている人も多いかと思います。これは顎が小さいなどの理由で歯が生えるスペースがなく、スペースを確保するために行います。しかし、小児矯正では、顎の成長を促すことができるため、抜歯なしでも歯が生えるスペースをつくることが可能になります。これにともない抜歯のリスクが低くなります。

治療費を安く抑えられる

1期治療と2期治療では、2期治療の方が治療費が高くなるケースが多く、1期治療で終えられれば2期治療をしないで済むため、治療費も安くなります

※治療費は歯科医院によって形態が異なります。詳細は自分が通う歯科医院に確認しましょう。

「床矯正」はいつ頃からはじめられる?

当院の小児矯正では床矯正をご提案しており、対象年齢は6〜12歳頃になります。床矯正は「取り外しができる」「痛みが少ない」「ワイヤー矯正と比較すると費用が安価」など、数々のメリットがあります。

小児矯正をお考えの方はぜひ一度当院にご相談ください。

まとめ

お子さまは大人が想像しているよりも適応能力が高いです。矯正装置をつけた際の違和感も2〜3日ほどで慣れるケースが多く、痛みを強く訴えるお子さんも少ない傾向にあります。

こどもの時期に歯列矯正を行うことで、歯列だけではなく骨格的なバランスを整えられるのは成人矯正との大きな違いでもあります。当院では、お子さまやご家族の方と一緒に考え、適切な方法をご提案させていただきます。お悩みの方はぜひ一度お越しください。

Portrait of a cute little girl looking at her teeth after doing teeth surgery in a pediatric stomatology while sitting in stomatology seat.

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い

2023年8月30日

こんにちは。サカモト歯科様です!

この記事では小児矯正における、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いについて解説していきます。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い

歯列矯正とひとことで言っても、ワイヤー矯正やマウスピース矯正と種類があり、さらにそのなかにも種類があります。まずは、2つの違いを見てみましょう。

取り外せるか固定されているか

まずひとつめの大きな違いは矯正装置を取り外しできるか、固定式かという点です。ワイヤー矯正はほぼすべて固定式でできており、矯正装置の着脱は基本的に歯科医院で行われます。自分では着脱できませんが、その分効率よく矯正治療を行えます。歯科医師または歯科衛生士が来院ごとに調整やクリーニングを担当します。

一方で、マウスピース矯正は取り外しができるのが特徴で患者様自身で着脱が可能です。自由度は高いですが、その反面、お子さま自身が治療へのモチベーションをもって治療にのぞむ意志がないと治療は計画通りに進みません。こういった特徴もふまえた上でお子さまに適した方法を選ぶことが重要です。

痛みの大きさ

ワイヤー矯正は唇や頬にブラケットやワイヤーが当たったり、締め付けられるような痛みを感じるリスクが高いですが、マウスピースは比較的痛みが少ないといわれています。もちろんマウスピース矯正でも痛みが全くないというわけではなく、器具がすれるような痛みはありませんがマウスピースを付け替えるときには多少の違和感を感じることはあります。痛みに弱いお子さまにはマウスピース矯正がおすすめです。

見た目が目立つか目立たないか

従来からのワイヤー矯正は、歯表面や裏側にブラケットと呼ばれる器具や針金、バネを装着して矯正治療を行います。金具は笑った時に目立ってしまうことが多く、気になるお子さまもいらっしゃるかもしれません。しかし現在はブラケットも透明なものが多く、白いワイヤーもあるので、見た目が気になる人はそちらを選択することも可能です。歯の裏側に装着する矯正であれば見た目は気になりません。

マウスピース矯正は透明な見た目をしているので基本的に見た目が目立ってしまうことはありません。ただし、小児矯正で使用されるプレオルソなどは透明ではなく青色なので多少目立ってしまう可能性があります。

ワイヤー矯正にもマウスピース矯正にも矯正装置には様々なものがあり、症状やお子さまの性格にあったものを選ぶことが重要です。さっそく当院で取り扱っている「床矯正」と「プレオルソ」について解説していきます。

当院で取り扱っている「床矯正」と「プレオルソ」

当院では小児矯正に床矯正とプレオルソを取り扱っております。それぞれの特徴を理解してお子さまにあったものを選択しましょう。

床矯正

床矯正(しょうきょうせい)とは、歯を抜かずに「歯槽骨を広げて」歯を並べる矯正治療法です。ブラケットとワイヤーを用いて行う従来の矯正治療とは異なり、入れ歯に似た取り外しできる矯正装置を使用します。マウスピースにネジの付いた装置を使いネジを回転させることで少しずつ歯槽骨を拡げ、歯を正しい位置に移動させます。着脱ができるので、普段通りに歯磨きを行うこともでき、飲食物の制限もありません。

プレオルソ

プレオルソはマウスピース式矯正装置の一種で、4歳〜9歳までの小児の歯並びを改善する方法です。
「歯を直接動かす」のを主な目的とするのではなく、歯列を悪くしている原因となっているお口の周りの筋肉を改善することで間接的に歯並びを改善していくことを目的としています。

自由に取り外しができるので食事制限もなく、痛みも比較的少ないのが特徴です。また、歯型の採取も必要なくお子さまへの負担も少なくなります。指しゃぶりなどの癖を改善したり、舌のトレーニングにも効果的です。

まとめ

小児矯正では成人矯正では得られない効果を得ることができ、骨格的なバランスを整えることが可能です。お子さまの今後の健やかな人生のためにも不正咬合は早めに治してあげるのが良いでしょう。当院でも小児矯正を実施しておりますので、検討中の方はぜひご相談ください。

小児矯正の医療費控除

2023年8月20日

こんにちは。サカモト歯科です!この記事では小児矯正の医療費控除について詳しく解説していきます。

小児矯正は医療費控除を使える?

大人になってからでも歯列矯正治療を行うことは可能ですが、小児矯正の場合、ほとんどのケースが医療費控除の対象となります。医療費控除が適用されれば支払った税金の一部が還付されますので、結果的に金銭的な負担は軽減されます。

一方で審美目的でおこなわれる歯列矯正の場合は医療費控除は対象外になります。さっそく小児矯正における医療費控除の具体的な対象や、お金はどの程度還付されるのかなどの計算方法を解説していきます。

そもそも医療費控除とは?

医療費控除は患者様または患者様と生計を共にする家族が1年間に支払った医療費が、総額10万円を越えてしまった場合に適用されます。医療費控除を受けるためには納税先の税務署で確定申告を行う必要があります。適用が認められると、1年間のうちに支払った税金の一部が還付または減税されます。

医療費控除はひとつの医療機関での10万円以上の支払いというわけではなく、ほかの医療機関で支払った医療費も合算することができます。歯科医院のほかの医療機関で支払った料金も合算できるというわけです。さらに生計を共にする家族がいる方であれば、家族全員の医療費を合算した合計金額で医療費控除をすることが可能です。

医療費控除を受けるためには領収書が必要不可欠となります。歯科医院(またはほかの医療機関)から渡される領収書は些細な金額であっても捨てずに大切に保管しておきましょう。

お金はどのくらい戻ってくるの?

医療費控除額の最高限度は200万円ですが、どの程度お金が還付されるかは、実際に支払った医療費や所得がどのくらいあるかによって変わってきますので一概には言えません。とはいえ所得税が軽減されるため医療費の負担が軽くなることは確実です。

還付金の算出方法

①1年間に支払った医療費を計算する(1月1日〜12月31日)
②医療費控除で戻ってくる額を計算する
・医療費控除額=1年間に支払った医療費合計-受給額-10万円
または
・医療費控除額=1年間に支払った医療費合計-受給額-総所得金額の5%

受給額とは、保険金や下記の補てん分の金額を指します。
配偶者出産育児一時金、出産育児一時金、家族療養費、高額療養費、傷害費用保険金、医療保険金、入院給付金 ほか

総所得の金額が200万円未満は総所得金額の5%となり、10万円かその額、どちらか少ない方の額が適用されます。

③所得税率の確認をする
課税される所得額は下記で計算できます。
課税所得額=給与所得控除後の金額-所得控除の合計
※所得税の税率の詳細は国税庁のサイトで確認できます
参照:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm

④還付金の算出をする
還付金額=医療費控除額×所得に応じた税率
例)課税所得額が300万円で医療費を65万円支払った場合
医療費控除額=65万円-10万円=55万円
医療費控除額55万円×所得税率10%
=還付金は55,000円
このように算出されます。しかし計算方法は複雑なため、
詳細は、国税庁のウェブサイトや納付先の税務署に問い合わせましょう。

医療費控除の対象となるものとならないもの

医療費控除の対象となる支払いは治療費だけに限りません。対象となるものとならないものを整理しておきましょう。

【医療費控除の対象になるもの】

  • ・歯科医院に支払った診療費
  • ・矯正のための検査費用
  • ・矯正の治療費・矯正装置料、処置・調整料
  • ・医薬品の購入費用
  • ・治療中および治療後のお薬(鎮痛剤や抗生剤など)
  • ・通院するために支払った公共交通機関の交通費(電車代、バス代など)

【医療費控除の対象外】

  • ・通院時にかかった自家用車のガソリン代
  • ・タクシー代
  • ・駐車料金
    ※事情により公共交通機関が使えない場合は適用
  • ・口腔衛生用品(予防のためのグッズなど)
  • ・ローンや分割支払いの手数料および金利

医療費控除の手続き方法

医療費控除は、毎年2月16日から3月15日までの1ヵ月間に行われる所得税の確定申告を行い、納付先の税務署に提出することで受けられます。医療費控除は年末調整の有無に関わらず、確定申告が必要になります。手続き方法は、主に3つの方法があります。

①税務署で申請
納付先(管轄)の税務署に必要書類を持参して医療費控除の明細書に必要事項を記入
②税務署に書類を郵送
確定申告書に医療費控除の領収書(明細書)を添付し、必要書類と一緒に税務署に提出
③電子申告(e-tax)で申告
国税庁ウェブサイト「確定申告書等作成コーナー」から確定申告書を作成して提出

実際に還付金が戻ってくるのには時間がかかります。申請してから1ヶ月〜2ヶ月後、自分が指定した口座に振り込まれます。

まとめ

お子さまの小児矯正が医療費控除の対象外となるかどうかは、管轄の税務署によって決定されるので、詳しくは税務署に相談しましょう!

This cute girl is getting ready for her regular dental appointment at the dentist's office checkup.pediatric medical care concept.

小児矯正にはどんな種類がある?

2023年7月24日

こんにちは。サカモト歯科医院です。
小児矯正と一言でいっても種類は様々です。

この記事では小児矯正の種類について解説致します。

小児矯正の種類

小児矯正で使用する装置は、大きく分けると下記3つの種類があります。

  1. ①可撤式矯正装置
  2. ②固定式矯正装置
  3. ③顎外固定装置

これらの装置を使用して大人になってからではできない歯列矯正を行います。

小児矯正治療は、成長段階にある子供の歯列や顎の形態を改善するために行われる治療方法です。以下には、小児矯正の主要な種類について、それぞれの適正使用年齢やメリット・デメリットについてご説明いたします。

①可撤式矯正装置

適正使用年齢:6歳から12歳
メリット:可撤式であるため、歯磨きや食事時に外すことができます。また、歯列や顎の成長を促進する効果があります。さらに、保持装置として使用されるリテーナーは、矯正治療後の歯列の安定性を保つために役立ちます。
デメリット:可撤式矯正装置は、取り外すことができる矯正装置のため、子供が自分で取り外せてしまうため、正しく装着しなければ効果が出ません。また、一部の可撤式装置は、歯に食い込むことがあり、若干の不快感を伴う場合もあります。

【子供が使う可撤式矯正装置には、以下の種類があります】

  1. 1. 拡大床:歯の間隔を広げる装置です。詰まっている歯の間にスペースを作るために使用します。
  2. 2. バイオネーター:下顎を前に成長させる装置です。歯が前に出ている場合に使われます。
  3. 3. リップバンパー:唇の力を利用して奥歯を後ろに動かす装置です。奥歯が前に出てしまった場合に使用します。
  4. 4. ムーシールド:舌と唇のバランスを整えるための装置です。受け口の治療に使用されます。

一方、固定式矯正装置は、自分で取り外すことができない装置です。装置が口の中に固定されているため、効果は出ますが、痛みが出ても自分で矯正することはできません。

②固定式矯正装置

適正使用年齢:12歳以上(全乳歯が落ちて永久歯が生え揃ったタイミング)
メリット:固定式矯正装置は、ブラケットとワイヤーを使用して歯を引っ張ることにより、個別の歯の位置を制御することができます。また、比較的効果が早く現れるため、治療期間が短いことが特徴です。
デメリット:装置が目立つため、一部の患者にとっては見た目への影響が気になる場合があります。また、定期的な調整が必要であり、口内の清掃が困難になることがあります。

【子供が使う固定式矯正装置には、以下の種類があります】

  1. 1. クワドヘリックス:歯の幅を広げるための装置です。拡大床と同じ役割ですが、骨の幅を広げることはできません。
  2. 2. 急速拡大装置:上顎の骨を割って幅を広げるための装置です。受け口の人に使用されます。
  3. 3. リンガルアーチ:歯を前に出すための装置です。受け口の不正咬合に使用されます。
  4. 4. タングガード:開咬の不正咬合の症例に使用されます。舌が前に出る癖がある子供に使用されます。

さらに、顎外固定装置は顔の外に固定される装置です。お口の中に入るケースもありますが、入らないケースもあります。

③顎外固定装置

適正使用年齢:10歳以上(大人の切歯が全て生えそろったタイミング)
メリット:顎外固定装置は、特に下顎の成長を制御するための効果があります。前方に成長しすぎた下顎を引っ張ることにより、顎の位置を調整します。
デメリット:ヘッドギアのような外部装置を装着するため、一部の患者にとっては外見への影響があります。また、常に装着する必要があるため、生活に支障をきたすことがあります。

【子供向けの顎外固定装置には以下の種類があります】

  1. 1. 上顎前方牽引装置:上顎の成長を促すための装置です。受け口の症例に使用されます。
  2. 2. チンキャップ:下顎の成長を抑制するための装置です。下顎の過成長が原因で受け口になった場合に使用されます。

その他:子どものマウスピース矯正「プレオルソ」

上記の種類とは、別でマウスピース矯正というものもあります。小児矯正のもっとも大きなメリットの1つが、顎の発育を治療に利用できるということです。
プレオルソという矯正治療は、顎の成長期にしか効果を期待できない矯正方法のため、特に4歳から10歳までの子供の骨が柔らかい時期に効果が期待できます。プレオルソは、「マウスピース型矯正装置」として使われ、口周りの筋肉を訓練して歯を動かす治療法です。例えば、「お口ポカン」や「口呼吸」といった心配される問題を改善し、鼻呼吸を促すことができます。

プレオルソの利点としては、使う時間が寝る時と家にいる間の1時間のみで、マウスピースを取り外すことができる点です。そのため、学校や幼稚園、保育園に持ち歩く必要がなく、他の人には治療中であることが分からないので、お子さまには負担が少なくなります。
プレオルソ矯正のデメリットとしては、効果が現れるまでには、時間がかかる場合があります。また、 毎日の装着が必要であり、子供には毎日の習慣づけと忍耐力が求められるかもしれません。プレオルソ矯正治療ではご希望の歯並びに改善しない場合は、本格矯正が必要な場合もあります。

まとめ

しっかり診断してもらい、お子さまに適した装置を選択することが重要です。また、小児矯正は歯列矯正を始めるタイミングも大事になります。早く始めてしまうと期間が長期に及んでしまうため、適切なタイミングで治療を始めることが重要です。

当院では、無料の矯正相談を行っております。
その場で矯正治療をするか決定する必要はございません。
一旦、無料カウンセリングで話を聞いた上で、ご自宅でじっくりとお考え頂きご検討頂くことも可能です。

私たちは、患者さんのお気持ちを第一に考えます。
お気軽にご相談下さい。

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