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歯列矯正のトレンドと最新技術

2023年12月20日

こんにちは。サカモト歯科医院です!

歯列矯正といえばワイヤーとブラケットを使用して行う歯列矯正をイメージする方が多いのではないでしょうか?しかし、ワイヤーブラケット矯正の場合「見た目が気になる」「痛むのが不安」という方もいるかもしれません。

最近では、見た目や痛みが気にならない歯列矯正方法もあり、人気を集めています。
この記事では、最新の歯列矯正について詳しくご紹介します。

近年人気を集める歯列矯正とは

歯列矯正といえば、痛みがある、見た目が目立つ、抜歯が必要など、デメリットも多く治療を断念したりなかなか踏み出せなかったりする人もたくさんみられました。しかし、近年SNS等でも注目されており有名人の方のなかでも使用している人も多いマウスピース矯正は、そういったデメリットを改善しつつ、歯並びを綺麗にすることができます。

マウスピース矯正は、患者様の歯型を採取して作成した透明のマウスピースを歯に装着することで、ゆっくりと歯を正しい位置に移動させていきます。マウスピースは、治療計画に基づき治療前に段階的に作成され、歯に装着するマウスピースは現状の歯並びよりももう一段階進んだ状態のものになるため、自分の歯列とマウスピースとの間にギャップが生まれます。そのギャップにより歯に力がかかり、歯が移動する仕組みになっています。歯を動かす仕組みはワイヤー矯正と同じですが、動かし方が異なります。

マウスピース矯正のメリット・デメリット

マウスピース矯正のメリットデメリットを、従来からのワイヤー矯正と比較しながら詳しくみていきましょう。

メリット

マウスピース矯正のメリットは以下のとおりです。

装着していても見た目が気にならない

マウスピースはプラスチック製でほとんど透明の見た目をしているので、装着していても周囲から気づかれにくく、審美性にも優れています。見た目が気になって矯正治療をできずにいた方や、人と接する機会が多い方も安心です。

痛みが少ない

ワイヤー矯正の場合、ぎゅっと締め付けられるような痛みを伴うことがあり、それを苦痛だと感じる人も少なくありません。しかし、マウスピース矯正は痛みはほとんどありません。痛みが怖くて踏み切れなかった方にもおすすめです。

着脱式で自由に取り外しができる

ワイヤー矯正は常に歯に固定されているため、取り外しをすることはできませんでした。しかし、マウスピース矯正の場合は、1日20〜22時間の装着時間を守っていれば、食事をする際や歯磨きをする際は自由に取り外していただけます。食事制限がないのも大きなメリットです。

デメリット

マウスピース矯正のデメリットは以下のとおりです。

自己管理が必要

着脱式で自由に取り外せる分、1日20〜22時間以上という装着時間をしっかり自分で管理し、外した時はマウスピースを紛失しないようにするなど、自己管理が必要になります。自己管理ができないと治療計画通りに進まなくなってしまいます。

適応症例が限られる

マウスピース矯正は大きな歯の移動を伴う矯正や、抜歯が必要な重度の不正咬合には向きません。ワイヤー矯正で制限を受けることはほとんどありませんが、マウスピース矯正は制限を受ける可能性があります。

当院で取り扱っている矯正治療

当院では部分矯正をはじめ、小児矯正にも力を入れております。当院の歯列小児矯正では取り外し可能な「床矯正」を取り扱っています。取り外しができるので、お口の中のお手入れは通常通りおこなっていただけますし、装着していても目立たないので見た目を気にするお子さまにとっても安心です。また、床矯正の最大ともいえるメリットとして「抜歯する必要がほぼない」という利点があります。

通常の歯列矯正の場合は、矯正治療を行う前に抜歯が必要になるケースが多いですが、床矯正の場合は、お子さまの成長期を利用し、歯の土台となる顎骨のスペースそのものを拡大する治療のため、基本的には歯を抜く必要はありません。顎の正しい成長を促すことで永久歯が正しい位置や方向に生えてくるのを促す治療ですので、気軽に治療を受けていただけます。まずはカウンセリングにお越しください。

当院の歯列矯正に関する詳細はこちら▼
https://sakamoto-dent.net/pediatric-correction/
https://sakamoto-dent.net/kami/

まとめ

従来からの歯列矯正での治療にももちろんメリットはありますが、最新の歯列矯正は、これまで歯列矯正治療において問題視されていたことなどを改善した治療方法なので、はじめての方もより安心して治療を受けていただけると思います。

詳しいことは歯科医院で検査を受けて担当医と相談して決めていきましょう。

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セレック治療のメリット・デメリット

2023年10月30日

こんにちは。サカモト歯科医院です。

今回記事ではセレック治療のメリットやデメリットを解説します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

セレック治療のメリット

従来のセラミック治療と比較しながら、セレック治療のメリットを見ていきましょう。

二次虫歯のリスクが少ない

虫歯などの治療を行う際、保険適用の白い詰め物や銀歯で補っても、素材の性質上その下で虫歯ができてしまう二次虫歯のリスクがあります。セラミックは虫歯の原因となるプラークが付きにくい素材でできているため、二次虫歯のリスクもなくなり生涯的にみても再治療のリスクを減らせます。保険診療に比べると自費診療なのでもちろん治療費用は高くなってしまいますが、長い目で見ると、治療費用や体への負担も軽減できます。持続性という面でも優れています。

変色が少なく、綺麗な白さが続く

セレックのセラミックは、変色が少ないため、長い期間きれいな白さを維持できます。なかでも100%セラミックでできている「オールセラミック」は、しっかりお手入れをしていれば、かなりの長期間美しい白さを保てます。さらにセレック治療による人工歯は、劣化しにくいため、長期間使用していてもトラブルが起きにくく、問題なく使用できます。

低価格で精度の高い治療ができる

従来のセラミック治療では、歯科技工士の技術がどれだけ優れていて経験値があっても、人の手によるものなのですべての人工歯を同じクオリティで作ることは、やはり難しくなります。型取り~完成まで、長い時間待ったことによるお口の中にセットしたときのわずかな違和感やずれが出ることもあります。しかし、セレック治療の場合は、コンピューターや機器によって作られるため、すべての人工歯を同程度の高いクオリティかつスピーディーに仕上げられます。歯科技工士に依頼するよりも、価格も安く、精度の高い治療をすることができます。

短時間で治療を終えられる

これまでのセラミック治療の場合、歯型を採取して、歯科技工士に依頼をして一つひとつ削ってもらって人工歯を製作していましたが、セレック治療の場合、この工程を一切なくし、基本的な入力をする以外のことはすべてコンピューターと機械が行います。セレック治療は大幅に治療時間を短縮できるため、最短1日で治療を終わらせることも可能です。

歯型の採取がない

セレック治療ではDDCカメラという機器を用いてお口の中を撮影してそのデータをもとにコンピューター上で設計してミリングマシンという機械で人工歯をつくるため、歯型の採取をする必要がありません。歯型の採取が苦手な人にとってもおすすめの治療方法です。

セレック治療のデメリット

メリットだけでなく、デメリットもしっかり把握しておくようにしましょう。

保険診療に比べると治療費は高額

セレック治療だけでなく、審美的な目的で行われるセラミック治療には保険が適用されません。銀歯やプラスチックの詰め物が保険診療で3割の自己負担になるのに対し、セラミック治療は自由診療なので、全額自己負担になります。ですので、保険診療に比べると治療費は高額になります。しかし、先述したようにセレック治療は従来のセラミック治療よりもコストを削減できるため、治療費は比較的安く済みます。

丈夫だが衝撃には弱い

セラミック全般に当てはまることですが、セレック治療の人工歯は陶器と同じ素材でできています。丈夫で長持ちするのはメリットですが、その分強い衝撃には弱い素材です。たとえば人とぶつかって頭が体の一部が当たったり、転倒したり、ボールが当たってしまうといったことが起こると人工歯が破損してしまう可能性があります。取り扱いには十分注意しましょう。仮に破損してしまったとしても、セレック治療であればコンピューター上に患者様のデータが保存されているため、修復にはそれほど時間はかかりません。

治療の制限を受ける可能性がある

セレック治療はメリットがたくさんありますが、誰にでも対応できるわけではありません。ブリッジに使用するのが難しいなど、すべての症例に対応できるものではないため、治療の制限を受けることもあります。患者様の状態によっては、セレック治療を希望しても治療を受けられない可能性もあります。

セレック治療はこんな人におすすめ!

セレック治療は仕事や学校などが忙しく、通院回数をなるべく減らしたい方や歯型の採取が苦手な人にもおすすめです。金属アレルギーや二次虫歯のリスクをなくし、快適に過ごしたい人にもぴったりです。
銀歯で治療した歯を入れ替えたいという人にも対応できますので、丈夫で長持ちし、変色しないセラミックの歯を入れたい方はセレック治療を検討してみてくださいね。

セレック治療を受けるときに注意したいこと

セレック治療を受けるときは歯科医院でしっかりとカウンセリングを受けて、自分の悩みや解消したいことが解決できるかどうかを判断しましょう。また、コストにおいても精度においてもメリットがあるセラミック治療ですが、歯の色合いなどの細かいところは自分でしっかり最終確認することも大切です。治療後のケアも、長い期間使用するためには欠かせません。毎日の歯磨きはもちろん、定期的に歯科医院に通って診てもらうようにしましょう。

まとめ

当院ではセレック治療を導入しております。「セラミックに興味があるけど、詳しいことがわからなくて不安」「どんな治療の流れになるの?」など、患者様のさまざまな疑問にお答えし、一人ひとりに合った適切な治療方法をご提案いたします。

セラミック治療をする際の歯科医院の選び方

2023年10月20日

こんにちは。サカモト歯科医院です!

白く美しい陶製の材料である「セラミック」を使用した歯科治療は、審美的にも優れており、丈夫で長持ちするメリットの大きな治療です。

セラミック治療を行っている歯科医院は増えてきていますが、治療の結果や成果の質には差があります。今回はセラミック治療を検討している患者様に向けて、セラミック治療をする際の歯科医院選びの基準をご紹介します。

歯科医院選びのポイント

治療費が高い理由あるいは安い理由を丁寧に説明してくれる

自費治療のセラミック治療は保険適用の治療と比較すると高額な治療になります。高額な料金には材料の違いはもちろん、検査や技術、人件費や工程の多さなど、数々の要因が含まれています。治療費が「高すぎる」逆に「安すぎる」と、不安や疑問を抱くようなことがあれば、早い段階で相談してみましょう。誠実できちんと向き合ってくれる歯科医院であれば丁寧に説明してくれるはずです。

保障制度完備

「患者様の立場になり、医療を提供できている」という指針として保障制度の有無を見ることも重要です。同時に保障制度を設けられるということは不具合が生じない自信があるとも言えます。知識や技術、経験が不足している歯科医院では、保障制度を設けることは難しいケースが多くなります。

・治療費が安すぎない
治療費が安いと負担は少なくなりますが、安すぎると質が落ちてしまう可能性が高いので注意が必要です。ある程度の料金設定でないと品質が保証されないケースも多いため、料金だけで判断するのは避けましょう。

多くの症例を扱っている

症例が多ければ多いほど良い、というわけではありませんが、歯科医院選びの一つの指標にはなります。症例が多い分熟練の度合いも違います。

・院内環境が清潔で、設備も充実している
高度な技術や知識があっても発揮できるだけの設備が整っていないと提供できません。くわえて医院内の衛生管理ができていることも最低条件と言えます。洗浄や滅菌のための装置は揃っているかなども確認してみるといいかもしれません。

素材や接着剤など治療に使用される材料にこだわっている

セラミック治療に関する材料にこだわりがあることは、歯科医院が手間とコストをかけて治療を提供しているという事実に繋がります。

スタッフの質が良い

スタッフ同士の連携が取れていないと治療にも影響しかねません。親身に対応してくれるかなども含め、スタッフの雰囲気を判断基準のひとつにしましょう。

お口全体の治療に精通している

セラミック治療前や治療後に虫歯や歯周病の治療が必要になることは多く、メンテナンスは欠かせません。口腔内全体の健康が大切なので、セラミック治療のみが優れている歯科医院ではなく、お口の中全体の治療に精通している歯医者さんを選ぶようにしましょう。

当院のセラミック治療は「セレックシステム」を導入しています

当院のセラミック治療は、コンピュータ制御で人工歯を設計・製作する歯科用CAD/CAMシステム「セレックシステム」を導入し、セレック治療を提供しています。

歯科技工士への依頼はなく、採取したデータをもとにコンピューターや機械が自動的にセラミックブロックを削り出して詰め物や被せ物をつくります。短期間で治療ができるほか、低コストで白い人工歯を作製することができ、精度の高い治療が可能です。最短1日で治療が完了できるセレック治療ですが、当院では当日からセレック治療は行いません。まずはしっかり口腔内の状態を整えてから、治療に移行します。精度の高い治療のためには多くの検査と資料が必要不可欠だと考えております。

当院のセレック治療の料金案内

インレー(詰め物)4万円/1本(税別)
クラウン(被せ物)7万円/1本(税別)

インレーは、虫歯が小さい範囲で歯を部分的に削った場合に装着するものです。クラウンは、虫歯が広い範囲に及んでいるケースで、歯を削ってひと回り小さい状態にしてその状態の歯に合うように制作されたものを被せて装着します。流れはどちらもほとんど変わりませんが、クラウンの場合虫歯の範囲が大きいため、より強度の高い材料が求められます。

まとめ

保険が適用される治療は一時的に費用を抑えることができますが、自費治療のセラミックは丈夫で長持ちするので長い目で見ると大変優れた治療方法です。審美性も高いので見た目が気になる人にもおすすめです。当院ではセレックシステムを用いたセラミック治療を行っております。セラミックをお考えの方はぜひ一度当院にご相談ください。

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セレック治療のインレーとクラウンの違い

2023年10月10日

こんにちは。サカモト歯科医院です!

当院のセラミック治療ではセレックを導入しております。この記事ではセラミック治療やセレック治療の特徴を紹介すると共に、インレーとクラウンの違いについて解説していきます。

セラミック治療の特徴

セラミックは陶器でできているため、丈夫にできており、歯科治療以外で用いられることも多い素材です。歯科治療におけるセラミックでは、歯の色味や透明感、位置や形、角度など、さまざまな面にこだわって天然歯に限りなく近い美しい仕上がりを実現できます。審美性を重視する人にもおすすめの治療です。虫歯の再治療のリスクも少なく、見た目の美しさも叶えられます。

セラミック歯のメリット

  • ・歯肉とも馴染みやすく負担がない
  • ・周辺に悪い影響がない
  • ・短期間で部分的な歯列矯正も可能
  • ・天然歯と同程度の透明感にできる
  • ・歯の色味や白さを調整できる
  • ・変色しない
  • ・金属アレルギーのリスクがない

セレック治療とは

当院ではコンピュータ制御で人工歯を設計・製作する歯科用CAD/CAMシステム「セレックシステム」を導入しております。従来のように歯科技工士への依頼はなく、歯を削った後、特殊な3Dカメラで患部を撮影し、そのデータをもとに歯科医がプログラムを行って自動的にセラミックブロックを削り出して詰め物や被せ物をつくります。人の手作業ではないので、短期間で治療できるほか、低コストで白い人工歯を作製することができます。

当院には遠方からもセレック治療を希望して来院してくださる患者様がたくさんいます。最短
1日で治療を終わらせられるセレック治療ですが、当院では、当日からセレック治療は行いません。まずは口腔内の状態をしっかり整えてから、治療にうつります。満足のいく成果を残すためには、多くの検査と資料が必要不可欠だと考えております。

インレーとクラウンの違い

インレー:被せ物
クラウン:詰め物

インレーは、部分的な虫歯を削った場合に装着します。一方でクラウンは、虫歯がより広範囲に及んでいるケースで、歯の全周を削ってひと回り小さい状態にし、削った状態の歯に合うように制作されたものを装着します。虫歯の大きさや削り方は違いますが、流れはどちらもほとんど変わりません。しかし、クラウンの場合、虫歯の範囲が大きいので強度の高い材料が求められます。

【当院のセレック治療の料金】

インレー(詰め物)4万円/1本(税別)
クラウン(被せ物)7万円/1本(税別)

修復物の素材

ジルコニア

変色もほとんどなく、高い強度をもつ素材です。透明感と白さを兼ね備えており、見た目も大変優れています。金属を使用していないので金属アレルギーの心配も不要です。

オールセラミック

セラミックのみでできた素材をさし、金属を使用していないので金属アレルギーの心配はありません。透明感があって白く美しいので審美性も高い素材です。歯茎が黒ずむこともありません。

メタルボンド

セラミックを金属のフレームに焼きつけている素材です。かなり強度が高く、基本的にどの部位にも使用できる被せ物です。オールセラミックには劣るものの、天然歯に近い色合いを再現できます。

AGC

純金とセラミックを組み合わせた被せ物です。生体親和性の高い純金を内側に使用してその表面にセラミックを被せてあるため、金属アレルギーの心配はほとんどありません。

ラミネートベニア

前歯の表面を少し削って、シェル状のセラミックの板を貼りつける素材です。色合いが自然で変色しにくく、歯の状態によっては「すきっ歯」などの不正咬合を短期間で整えることができます。

その他の素材

ファイバーコア

虫歯が重度の場合、治療では被せ物を装着する支台(コア)が必要になります。通常は金属製のものが使用されますが、ファイバーコアは、グラスファイバーを芯にしてレジンでつくられます。光を通すため、被せ物の透明感を損なうこともなく、金属アレルギーになるリスクもありません。

ゴールド

金合金や白金加金で作られる詰め物や被せ物で、金は歯との親和性が高いので、虫歯の再発リスクも低くなります。審美性は劣りますが、強度が高いため、奥歯などに適した素材です。

まとめ

セラミック歯は、天然歯と同様の美しさを叶えられるので審美的にもとても優れており、丈夫で長持ちします。自費治療なので治療費は高額になることがほとんどですが、長い目で見ると得られるメリットがかなり大きくなります。

セラミック歯が気になっている方は、ぜひ一度当院にご相談ください。患者様のお悩みや相談をお聞きしたうえで、もっとも適した方法を一緒に考えて提案させていただきます。

セラミック治療の特徴や流れ

2023年9月30日

こんにちは。サカモト歯科医院です!

セラミックは銀歯のように金属アレルギーを引き起こすリスクもなく、審美的にも大変優れた治療方法です。この記事ではセラミック治療の特徴や流れと共に、当院のセレック治療についてもご紹介いたします。

セラミック歯の特徴

セラミック歯の治療は、歯の透明感や色味、形や位置、角度などすべてにこだわって天然歯のような美しい仕上がりを実現でき、審美的に大変優れた治療方法です。

  • ・天然歯(自分の歯)と同じような透明感を実現し、美しい仕上がりになる
  • ・歯の白さや色味を調整できて変色もない
  • ・金属を使用しないので銀歯のように金属アレルギーのリスクがない
  • ・歯肉とも親和性が高く、周辺に悪影響もない
  • ・短期間で部分的な歯列矯正もできる

虫歯の治療をする際もリスクが少なく、見た目の美しさも叶えられるセラミック治療がおすすめです。

セラミック治療のリスク

セラミックを被せる治療なので、稀に健康な歯を削ったり神経を抜く必要があります。最悪の場合は歯を抜かなくてはならないケースもあります。セラミック歯は自分の歯と同じように使用でき、丈夫で見た目も美しいですが、強い衝撃には弱く、破損する恐れがあります。

当院でおこなうセレック治療

当院のセラミック治療では、コンピュータ制御により歯の修復物を設計および製作を行う歯科用CAD/CAMシステム「セレック」を用いたセレック治療を行っております。セレックシステムにより自然な歯の色味も再現可能になり、歯型の採取も必要ないため、患者様自身の負担も軽減されます。

セレック治療は、歯の模型をスキャンしてコンピュータで制御し、セラミックのブロックを機械で削り出して行われ、規格生産された品質のセラミックブロックが使われます。治療期間も大幅に短縮されるほか、基本データを入力する以外は基本的にコンピューターがおこなうので治療の精度も高くなります。

当院のセレック治療の流れ

当院には遠方からもセレック治療を希望する患者様がたくさんご来院されます。当院ではご来院した当日からセレック治療は行わず、まずはお口の中の状態をきちんと整えてから、治療に入ります。より正確で満足度の高い治療をするためには、多くの検査と資料が必要不可欠です。

  1. 1. 3D光学カメラで患部を撮影(スキャン)します
  2. 2. 患部の歯列をモニター上で再現します
  3. 3. コンピュータの3D画面上で、修復物を設計します
  4. 4. ミリングマシンがデータをもとに、修復物を作製します
    ※患者様の症状によっては、型取りが必要な場合もあります。

当院のセレック治療の料金

天然歯と同じような強度と自然な色味を実現できるセラミックは、咬み心地もよく、お口の中や顎への負担も少ないメリットの大きな治療です。銀歯とは異なり保険適用外なので自費診療にはなりますが、それだけ大きな利点があります。

インレー(詰め物)4万円/1本(税別)
クラウン(被せ物)7万円/1本(税別)

失敗しないセレック治療

セレック治療を行ううえで、歯科医師の技術や知識が必要になるのは当然です。それは大前提としたうえで、当院が失敗しないセレック治療のために大切にしているのは、歯科医師と歯科衛生士が「患者さんに対してむし歯のリスクをお伝えすること」です。我々は、これがいちばん大切だと考え、治療にのぞんでいます。「どうしてむし歯になったのか、お口の中の全体を見て、一緒に原因を考えましょう」とお話させていただき、再びむし歯にならないように患者様自身の意識も高めて頂くように心がけております。これは再治療を回避する重要なポイントです。

当院ではセレック治療とむし歯の予防を組み合わせた治療を行っており、当院では、歯科医師、歯科衛生士が、患者様に積極的に関わりながら「再治療のリスク」もお伝えしています。セレック治療の成果を維持できるかは、歯科医師の技術だけでなく、患者様自身の意識も深く関わってきます。

まとめ

自分の歯と同じような歯を取り戻したいという方や、歯を美しくしたいという方には、セラミック歯が最適です。保険適用の治療でも修復することはできますが、長い目で見るとメリットが大きいのはセラミック治療です。気になっている方は、ぜひ当院にご相談ください。患者様に適した方法を一緒に考え、提案させていただきます。

A dentist with gloves on his hands places orthodontic appliances on a girl's teeth to correct them

小児矯正をしなければよかったと後悔する理由

2023年9月20日

こんにちは。サカモト歯科様です!

お子さまの歯並びや噛み合わせが気になり、改善するために小児矯正をはじめる人はたくさんいらっしゃいます。しかし、中には満足できる結果を得られず「しなければよかった」と後悔した人もいると思います。

ここでは小児矯正を始めるべき理由と共に、小児矯正をしなければよかったと後悔してしまうケースについて解説していきます。

小児矯正をはじめるべき年齢

小児矯正には年齢制限はありませんが、特に永久歯が生え始める6~7歳頃からスタートするのがおすすめです。この時期に治療をはじめることでトータルの治療期間や費用を抑えることも可能です。

小児矯正をした方が良い不正咬合

下記の不正咬合をお持ちのお子さまは、小児矯正をすることで早めに改善しておくことが望ましいです。

  • ・交叉咬合
  • ・反対咬合
  • ・萌出不全
  • ・開咬
  • ・上顎前突

これらの症状があるにも関わらず、矯正治療をしないまま成長すると、噛み合わせに影響するだけでなく、外見のコンプレックスを抱えて精神的負担になってしまうことも多いです。

小児矯正で得られるメリット

小児矯正では成人矯正とは異なり、顎の骨の正しい成長を促すことも可能です。歯並びを整えるだけでなく、骨格的なバランスを整えるという大きなメリットもあるので、早いうちから始めてあげるのが良いでしょう。その他にも下記のようなメリットが得られます。

  • ・発声のしにくさが改善される
  • ・歯磨きしやすくなるので口腔内を清潔に保てる
  • ・見た目のコンプレックスを解消できる
  • ・将来歯を抜く必要が少なくなる
  • ・矯正治療期間を短縮できる

小児矯正を「しなければよかった」と後悔してしまうケース4つ

小児矯正を「しなければよかった」と後悔してしまう理由は主に4つあります。

後戻りしてしまった

矯正治療を後悔するケースでも最も多いのが、適切な位置に移動した歯が元の位置に戻ってしまう「後戻り」という現象が起こることによるものです。後戻りは移動させた歯を固定させる保定期間を守らないことが主な原因です。治療が終わった後も保定装置を装着して後戻りしないように歯を固定させる必要があり、「もう綺麗になったから」と保定期間をサボってしまうと綺麗に並んだ歯並びが元の位置に少しずつ戻ってしまいます。後悔しないためにもメンテナンスをきっちりしましょう。

治療期間が長い

小児矯正を何年も続けているにも関わらず、変化が見られないケースがあります。小児矯正はある程度の治療期間がかかりますが、初期の状態から変化がない場合、治療が不適切であることが多いので要注意です。治療期間があまりにも長くなってしまうとお子さまの負担も大きくなってしまいます。こういった場合はセカンドオピニオンをするのが良いでしょう。

拡大床の使用が適切じゃない

当医院では、小児矯正には「拡大床(かくだいじょう)」という歯槽骨の幅の範囲内で歯を動かせる装置を使用して歯列を拡大させます。しかし拡大床の用途は、あくまでも歯を動かすためのもので顎を広げるということは不可能です。「歯が広がりすぎて噛むことができない」「出っ歯になってしまう」「顎骨から歯が飛び出ている」「何年経っても歯並びが改善されていない」などのトラブルが見られることがあり、使用方法・用途が間違っていないか確認しましょう。骨の幅を広げる装置は、「急速拡大装置」という装置です。

適切な理由がない抜歯

歯を動かすスペースが確保されていない場合のみ抜歯が必要になりますが、こういった理由がないにも関わらず、抜歯をしているケースもあります。抜歯はお子さまの負担も大きいため、担当医師に抜歯が必要と言われたら、明確な理由を聞き、納得できた場合のみにしましょう。

まとめ

当院では無料の矯正相談を行っております。お子さまの歯列矯正は慎重に判断するべき治療です。その場で矯正治療をするか決定する必要はなく、一旦、無料カウンセリングで話を聞いた上で、ご自宅でじっくりと考えたうえで検討頂くことも可能です。

当院は患者様のお気持ちを第一に考えて、治療でお悩みを解決させていただきます。まずは一度お気軽にご相談下さい。

Portrait of smiling little girl in dental chair with nurse preparing her for teeth check up, copy space

小児矯正(床矯正)を始める時期はいつが良い?

2023年9月10日

こんにちは。サカモト歯科様です!

この記事では小児矯正を始めるのにおすすめの時期とその理由や当院で取り扱っている床矯正を始める時期を解説します。

小児矯正はいつからはじめる?

小児矯正は何歳頃に行うかによって呼び方が異なります。3歳頃から行う小児矯正を「0期治療」といい、6〜9歳頃から行う小児矯正を「1期治療」、13歳以降に行う小児矯正を「2期治療」といいます。2期治療は成人矯正と同じになりますが、0期治療と1期治療は、こどもならではの矯正をすることが可能です。

こどもの歯列矯正は特に、成長が旺盛な時期、つまり顎の成長過程にもあたる6歳以降がおすすめです。この成長期に矯正を行うことで正しい成長を促し、骨格的なバランスを整えられます。「受け口」「出っ歯」などの不正咬合も改善できるため、今後の顔立ちにも影響してきます。

こどもならではの矯正とは?大人の矯正の違い

小児矯正は歯並びを整えてこれから生えてくる歯の隙間を確保することのみが目的ではなく、上顎と下顎の骨格的なバランスを整えることも目的としています。小児矯正では奥歯や前歯を正しい位置に移動させて成長機能を誘導させることで可能になりますが、大人の場合は骨格が完成されているので骨格を変えることはできません。

小児矯正のメリット

ほかにも、小児矯正ならではのメリットは下記のような例があげられます。

成人矯正よりも歯が動きやすい

歯を移動させるためには周囲の骨を溶かして動かしていく必要があります。骨は成長するにつれて硬くなっていくため、成人後に矯正治療を始めると思うように歯が動きにくいなどの症状が出ることがあります。小児矯正の場合は成長期にあたるので、歯が動きやすく早く始めた方が良いといわれる理由でもあります。

抜歯をするリスクが低い

矯正治療には抜歯が必要、というイメージを持っている人も多いかと思います。これは顎が小さいなどの理由で歯が生えるスペースがなく、スペースを確保するために行います。しかし、小児矯正では、顎の成長を促すことができるため、抜歯なしでも歯が生えるスペースをつくることが可能になります。これにともない抜歯のリスクが低くなります。

治療費を安く抑えられる

1期治療と2期治療では、2期治療の方が治療費が高くなるケースが多く、1期治療で終えられれば2期治療をしないで済むため、治療費も安くなります

※治療費は歯科医院によって形態が異なります。詳細は自分が通う歯科医院に確認しましょう。

「床矯正」はいつ頃からはじめられる?

当院の小児矯正では床矯正をご提案しており、対象年齢は6〜12歳頃になります。床矯正は「取り外しができる」「痛みが少ない」「ワイヤー矯正と比較すると費用が安価」など、数々のメリットがあります。

小児矯正をお考えの方はぜひ一度当院にご相談ください。

まとめ

お子さまは大人が想像しているよりも適応能力が高いです。矯正装置をつけた際の違和感も2〜3日ほどで慣れるケースが多く、痛みを強く訴えるお子さんも少ない傾向にあります。

こどもの時期に歯列矯正を行うことで、歯列だけではなく骨格的なバランスを整えられるのは成人矯正との大きな違いでもあります。当院では、お子さまやご家族の方と一緒に考え、適切な方法をご提案させていただきます。お悩みの方はぜひ一度お越しください。

Portrait of a cute little girl looking at her teeth after doing teeth surgery in a pediatric stomatology while sitting in stomatology seat.

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い

2023年8月30日

こんにちは。サカモト歯科様です!

この記事では小児矯正における、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違いについて解説していきます。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の違い

歯列矯正とひとことで言っても、ワイヤー矯正やマウスピース矯正と種類があり、さらにそのなかにも種類があります。まずは、2つの違いを見てみましょう。

取り外せるか固定されているか

まずひとつめの大きな違いは矯正装置を取り外しできるか、固定式かという点です。ワイヤー矯正はほぼすべて固定式でできており、矯正装置の着脱は基本的に歯科医院で行われます。自分では着脱できませんが、その分効率よく矯正治療を行えます。歯科医師または歯科衛生士が来院ごとに調整やクリーニングを担当します。

一方で、マウスピース矯正は取り外しができるのが特徴で患者様自身で着脱が可能です。自由度は高いですが、その反面、お子さま自身が治療へのモチベーションをもって治療にのぞむ意志がないと治療は計画通りに進みません。こういった特徴もふまえた上でお子さまに適した方法を選ぶことが重要です。

痛みの大きさ

ワイヤー矯正は唇や頬にブラケットやワイヤーが当たったり、締め付けられるような痛みを感じるリスクが高いですが、マウスピースは比較的痛みが少ないといわれています。もちろんマウスピース矯正でも痛みが全くないというわけではなく、器具がすれるような痛みはありませんがマウスピースを付け替えるときには多少の違和感を感じることはあります。痛みに弱いお子さまにはマウスピース矯正がおすすめです。

見た目が目立つか目立たないか

従来からのワイヤー矯正は、歯表面や裏側にブラケットと呼ばれる器具や針金、バネを装着して矯正治療を行います。金具は笑った時に目立ってしまうことが多く、気になるお子さまもいらっしゃるかもしれません。しかし現在はブラケットも透明なものが多く、白いワイヤーもあるので、見た目が気になる人はそちらを選択することも可能です。歯の裏側に装着する矯正であれば見た目は気になりません。

マウスピース矯正は透明な見た目をしているので基本的に見た目が目立ってしまうことはありません。ただし、小児矯正で使用されるプレオルソなどは透明ではなく青色なので多少目立ってしまう可能性があります。

ワイヤー矯正にもマウスピース矯正にも矯正装置には様々なものがあり、症状やお子さまの性格にあったものを選ぶことが重要です。さっそく当院で取り扱っている「床矯正」と「プレオルソ」について解説していきます。

当院で取り扱っている「床矯正」と「プレオルソ」

当院では小児矯正に床矯正とプレオルソを取り扱っております。それぞれの特徴を理解してお子さまにあったものを選択しましょう。

床矯正

床矯正(しょうきょうせい)とは、歯を抜かずに「歯槽骨を広げて」歯を並べる矯正治療法です。ブラケットとワイヤーを用いて行う従来の矯正治療とは異なり、入れ歯に似た取り外しできる矯正装置を使用します。マウスピースにネジの付いた装置を使いネジを回転させることで少しずつ歯槽骨を拡げ、歯を正しい位置に移動させます。着脱ができるので、普段通りに歯磨きを行うこともでき、飲食物の制限もありません。

プレオルソ

プレオルソはマウスピース式矯正装置の一種で、4歳〜9歳までの小児の歯並びを改善する方法です。
「歯を直接動かす」のを主な目的とするのではなく、歯列を悪くしている原因となっているお口の周りの筋肉を改善することで間接的に歯並びを改善していくことを目的としています。

自由に取り外しができるので食事制限もなく、痛みも比較的少ないのが特徴です。また、歯型の採取も必要なくお子さまへの負担も少なくなります。指しゃぶりなどの癖を改善したり、舌のトレーニングにも効果的です。

まとめ

小児矯正では成人矯正では得られない効果を得ることができ、骨格的なバランスを整えることが可能です。お子さまの今後の健やかな人生のためにも不正咬合は早めに治してあげるのが良いでしょう。当院でも小児矯正を実施しておりますので、検討中の方はぜひご相談ください。

This cute girl is getting ready for her regular dental appointment at the dentist's office checkup.pediatric medical care concept.

小児矯正にはどんな種類がある?

2023年7月24日

こんにちは。サカモト歯科医院です。
小児矯正と一言でいっても種類は様々です。

この記事では小児矯正の種類について解説致します。

小児矯正の種類

小児矯正で使用する装置は、大きく分けると下記3つの種類があります。

  1. ①可撤式矯正装置
  2. ②固定式矯正装置
  3. ③顎外固定装置

これらの装置を使用して大人になってからではできない歯列矯正を行います。

小児矯正治療は、成長段階にある子供の歯列や顎の形態を改善するために行われる治療方法です。以下には、小児矯正の主要な種類について、それぞれの適正使用年齢やメリット・デメリットについてご説明いたします。

①可撤式矯正装置

適正使用年齢:6歳から12歳
メリット:可撤式であるため、歯磨きや食事時に外すことができます。また、歯列や顎の成長を促進する効果があります。さらに、保持装置として使用されるリテーナーは、矯正治療後の歯列の安定性を保つために役立ちます。
デメリット:可撤式矯正装置は、取り外すことができる矯正装置のため、子供が自分で取り外せてしまうため、正しく装着しなければ効果が出ません。また、一部の可撤式装置は、歯に食い込むことがあり、若干の不快感を伴う場合もあります。

【子供が使う可撤式矯正装置には、以下の種類があります】

  1. 1. 拡大床:歯の間隔を広げる装置です。詰まっている歯の間にスペースを作るために使用します。
  2. 2. バイオネーター:下顎を前に成長させる装置です。歯が前に出ている場合に使われます。
  3. 3. リップバンパー:唇の力を利用して奥歯を後ろに動かす装置です。奥歯が前に出てしまった場合に使用します。
  4. 4. ムーシールド:舌と唇のバランスを整えるための装置です。受け口の治療に使用されます。

一方、固定式矯正装置は、自分で取り外すことができない装置です。装置が口の中に固定されているため、効果は出ますが、痛みが出ても自分で矯正することはできません。

②固定式矯正装置

適正使用年齢:12歳以上(全乳歯が落ちて永久歯が生え揃ったタイミング)
メリット:固定式矯正装置は、ブラケットとワイヤーを使用して歯を引っ張ることにより、個別の歯の位置を制御することができます。また、比較的効果が早く現れるため、治療期間が短いことが特徴です。
デメリット:装置が目立つため、一部の患者にとっては見た目への影響が気になる場合があります。また、定期的な調整が必要であり、口内の清掃が困難になることがあります。

【子供が使う固定式矯正装置には、以下の種類があります】

  1. 1. クワドヘリックス:歯の幅を広げるための装置です。拡大床と同じ役割ですが、骨の幅を広げることはできません。
  2. 2. 急速拡大装置:上顎の骨を割って幅を広げるための装置です。受け口の人に使用されます。
  3. 3. リンガルアーチ:歯を前に出すための装置です。受け口の不正咬合に使用されます。
  4. 4. タングガード:開咬の不正咬合の症例に使用されます。舌が前に出る癖がある子供に使用されます。

さらに、顎外固定装置は顔の外に固定される装置です。お口の中に入るケースもありますが、入らないケースもあります。

③顎外固定装置

適正使用年齢:10歳以上(大人の切歯が全て生えそろったタイミング)
メリット:顎外固定装置は、特に下顎の成長を制御するための効果があります。前方に成長しすぎた下顎を引っ張ることにより、顎の位置を調整します。
デメリット:ヘッドギアのような外部装置を装着するため、一部の患者にとっては外見への影響があります。また、常に装着する必要があるため、生活に支障をきたすことがあります。

【子供向けの顎外固定装置には以下の種類があります】

  1. 1. 上顎前方牽引装置:上顎の成長を促すための装置です。受け口の症例に使用されます。
  2. 2. チンキャップ:下顎の成長を抑制するための装置です。下顎の過成長が原因で受け口になった場合に使用されます。

その他:子どものマウスピース矯正「プレオルソ」

上記の種類とは、別でマウスピース矯正というものもあります。小児矯正のもっとも大きなメリットの1つが、顎の発育を治療に利用できるということです。
プレオルソという矯正治療は、顎の成長期にしか効果を期待できない矯正方法のため、特に4歳から10歳までの子供の骨が柔らかい時期に効果が期待できます。プレオルソは、「マウスピース型矯正装置」として使われ、口周りの筋肉を訓練して歯を動かす治療法です。例えば、「お口ポカン」や「口呼吸」といった心配される問題を改善し、鼻呼吸を促すことができます。

プレオルソの利点としては、使う時間が寝る時と家にいる間の1時間のみで、マウスピースを取り外すことができる点です。そのため、学校や幼稚園、保育園に持ち歩く必要がなく、他の人には治療中であることが分からないので、お子さまには負担が少なくなります。
プレオルソ矯正のデメリットとしては、効果が現れるまでには、時間がかかる場合があります。また、 毎日の装着が必要であり、子供には毎日の習慣づけと忍耐力が求められるかもしれません。プレオルソ矯正治療ではご希望の歯並びに改善しない場合は、本格矯正が必要な場合もあります。

まとめ

しっかり診断してもらい、お子さまに適した装置を選択することが重要です。また、小児矯正は歯列矯正を始めるタイミングも大事になります。早く始めてしまうと期間が長期に及んでしまうため、適切なタイミングで治療を始めることが重要です。

当院では、無料の矯正相談を行っております。
その場で矯正治療をするか決定する必要はございません。
一旦、無料カウンセリングで話を聞いた上で、ご自宅でじっくりとお考え頂きご検討頂くことも可能です。

私たちは、患者さんのお気持ちを第一に考えます。
お気軽にご相談下さい。

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