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インプラントの材料は何?

2024年9月19日

こんにちは。サカモト歯科医院です。

自分の歯を何らかの原因で失った場合、いくつかの修復治療がありますが、なかでもインプラント治療は機能性と審美性のどちらにも優れている大変有効な治療方法です。インプラントはすべて人工物でできていますが一体どんな材料を用いてどんな構造で作られているのでしょうか?

そもそもインプラント治療とは

インプラントとは、歯を失った部分に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。歯科インプラントは、失われた歯の機能と審美性を回復するための優れた方法として広く認知されています。インプラントの歴史は古く、古代エジプトや古代中国でも類似の技術が存在していましたが、現代のインプラント治療は1950年代にスウェーデンの整形外科医、ペル・イングヴァール・ブローネマルクによって開発されました。

インプラントの基本構造

インプラントの基本構造は、大きく分けて3つの主要な部分から成り立っています。これらは、人工歯根(インプラント体)、アバットメント(連結部分/支台)、および人工歯(上部構造)です。それぞれの役割を見ていきましょう。

①人工歯根(インプラント体)

人工歯根は、その名の通り顎の骨に埋め込まれる部分で、実際の「インプラント」として機能します。この部分が、骨と結合し、安定した基盤を提供します。いわばインプラント治療の核となる部分です。インプラント体がしっかり骨と結合しないとインプラントは成功に至らないため、骨の健康状態は非常に重要な要素になります。

②アバットメント(支台)

アバットメントは、人工歯根と上部構造を結びつける役割を果たします。これはインプラント体の上に取り付けられ、支台となる重要な部分です。

③上部構造(クラウン))

上部構造は、お口の中で見える部分で、実際の歯の形と機能の役割を果たします。見える部分なので機能性だけでなく審美性が重要視される部分でもあります。

構造別の材料

・人工歯根(インプラント体)の材料

人工歯根は主にチタンとチタン合金を材料として作られています。これらの金属は優れた生体適合性と高い耐久性を誇ります。チタンは、骨との結合が非常に良好で、長期間にわたり安定した接合を保つことができます。チタン合金は、純チタンよりも強度が高く、さらに耐久性に優れています。また、一部の治療において金属アレルギーがある患者様に対してはジルコニアを材料として作られたインプラント体を用いることもあります。自然な歯に近い色をしており、審美的な面でも優れています。

・アバットメント(連結部分)の材料

アバットメントには、インプラント体と同様に高い生体適合性を持ち強度と耐久性に優れているチタンが一般的に使用されます。そのほか、審美性に優れているジルコニアアバットメントは見た目が重要な前歯などにインプラントを適用する際に使用されることがあります。

・人工歯(上部構造)の材料

インプラント治療の人工歯で用いられる素材は主にセラミック系のものです。セラミックは、自然な歯の見た目に最も近い材料であり、前歯のクラウンに広く使用されます。強度も高く、長期間にわたって色の変化が少ないのが特徴です。自分の歯と同じような質感や色、艶を再現できるので歯を美しく見せたい人にもおすすめです。

材料の選定基準は?

✔️生体適合性

材料は、生体適合性が高くなければなりません。つまり、体に害を及ぼさず、異物反応を引き起こさないことが重要です。

✔️強度と耐久性

インプラントは、長期間にわたり機能する必要があるため、材料の強度と耐久性は非常に重要です。

✔️審美性

特に前歯のインプラントでは、審美性が重要な要素となります。材料は、自然な歯の色や質感に近いものであることが求められます。

まとめ

インプラントの材料と構造は、成功する治療の鍵となります。適切な材料の選定は、生体適合性、強度、審美性のバランスを考慮することが重要です。インプラント治療の研究は日々進んでおり、現在もより優れた生体適合性と機械的特性を持つ新しい材料の開発が進められています。今後インプラント治療はさらに発展していくと考えられています。

当院ではインプラント治療をはじめて受ける患者様に対し、丁寧にカウンセリングを行っております。気になることや不安があればお気軽にご相談ください。

インプラントとは?

2024年4月11日

こんにちは。サカモト歯科です。

この記事ではインプラントの特徴やメリット・デメリットを解説していきます。

インプラント治療とは?

インプラント治療は、自分の歯を失った場合に行われる治療です。歯を失った箇所の顎骨に人工の歯根=インプラント体を外科手術によって埋め込み、セラミックの人工歯を被せることで、機能性および審美性を回復します。入れ歯やブリッジなどの選択肢もありますが、インプラントは入れ歯やブリッジよりも寿命が長く、審美性も機能性も優れています。

差し歯と何が違う?

差し歯とインプラントの大きな違いが歯の根っこがある状態かどうかです。差し歯は、歯が折れてしまったりする際に土台を作って被せ物をすることで補います。天然歯の根っこは残っている状態なので外科手術が必要ありません。一方でインプラントは、抜歯をしているため、歯の根っこも存在しません。歯根の代わりとしてインプラントを埋め込みます。

インプラントの構造

インプラントは主に、人工歯根(インプラント体)、アバットメント(土台)、上部構造(人工歯)の3つのパーツから成り立っています。

人工歯根(インプラント体)

失った歯の根の代わりとなる部分で、顎骨と結合することで、上に取り付ける人工歯を支えます。チタンかチタン合金など、体にやさしく顎骨と結合しやすい素材でできているものがほとんどです。

アバットメント(土台)

上部構造(人工歯)と、インプラント本体をつなぐ連結部分にあたるものです。歯茎に接する境目で、細菌が入り込むと歯周病(インプラント周囲炎)を引き起こす可能性もあるため、大変重要なパーツです。

上部構造(人工歯)

天然歯の上部(歯冠部)の代わりとなる、お口の中の露出している部分です。人工歯にはセラミック製を使用することで、強度が高く天然歯の色味に限りなく近い美しさを再現できます。見えるところなので、審美性を大きく左右する箇所でもあります。

インプラント治療のメリット

メリット①噛み心地が自分の歯と同程度で違和感がない

インプラントは、根っこからしっかりと固定して人工歯を取り付けるため、自分の歯と同じようにしっかり強く噛むことができます。違和感や外れてしまうなどのトラブルもほとんどなく、食事や会話も心から楽しめます。

メリット②周囲の残存する歯に負荷がかからない

インプラント治療は、ブリッジや入れ歯のように、他の歯に負担がかかったり、残存する歯を削る必要がないため、周囲の歯の健康に害がありません。残っている歯の健康も維持できます。

メリット③審美性に優れている

天然歯とほとんど変わらない美しく自然な見た目に仕上がります。見た目を気にする方にも最適です。

メリット④骨が痩せ細るのを防げる

歯をなくしてしまうと、根っこがなくなるため、歯を支えていた骨が痩せていきますが、入れ歯やブリッジで補ったとしてもこれは防ぐことができません。しかしインプラント治療は、人工歯根をしっかり埋め込むため、骨が痩せていくのを防げます。

インプラント治療のデメリット

デメリット①治療費用が高額で治療期間が長い

インプラント治療は保険診療ではなく自由診療のため、治療費用は高額になります。しかし、医療費控除を活用することで費用の負担を減らせます。また、手術を要することや顎骨とインプラント体が結合するのを待つ期間があることから治療期間は長くなります。結合期間は最低でも2ヶ月は必要になります。

デメリット②外科手術を要する

手術が必要になるため、一般的な歯科治療よりも心身の負担は大きくなります。術中は麻酔がきいているため痛みはありませんが術後は腫れや痛みなどの症状があらわれる事があります。でも殆ど症状は1週間〜10日程度でおさまります。

デメリット③治療後のメンテナンスが必須

インプラントは虫歯のリスクはありませんがインプラント周囲炎(歯周病)になるリスクがあります。天然歯と同様に、セルフケアと歯科医院でのケアの両方でしっかりプラークコントロールしていく必要があります。

当院のインプラント

当院のインプラント治療は、治療前のカウンセリングや診断を慎重に行い、患者様がご納得いただいたうえで治療を進めさせていただきます。

当院のインプラントの詳細はこちら▼
https://sakamoto-dent.net/implant/

まとめ

インプラント治療は手術や費用の負担が大きくなりますが、その分得られるメリットも大きな治療です。気になる方はぜひ当院にご相談ください。