こんにちは。サカモト歯科です。
親知らずの抜歯に対して、「痛そう」「怖い」というイメージを持っていて不安を感じる方は多いと思います。実際に親知らずの抜歯の辛さには個人差がありますが、術中の痛みは基本的になく、術後の腫れや痛みも適切な処置とケアを行えば、痛みを最小限に抑えることができます。
本記事では、親知らずの抜歯の痛みやその対策について詳しく解説します。
目次
親知らずとは?
親知らずは、正式には「第三大臼歯」と呼ばれる歯で、上下左右の奥歯のさらに奥に生えてくる永久歯です。10代後半から20代にかけて生えてくることが一般的ですが、人によっては生えてこない場合もあり、生え方やタイミングにも個人差があります。
親知らずがトラブルになりやすい理由
親知らずは、最後に生えてくる歯なので十分なスペースがない状態で生えてくることが多く、
● 斜めや横向きに生えることで、隣の歯を圧迫する
● 一部しか歯茎から出ず、細菌が溜まりやすくなる
● うまく磨けず虫歯や歯周病の原因になる
上記のような問題を引き起こしやすいのが特徴です。このような生え方をしている場合は歯科医院での抜歯が推奨されます。
親知らずの抜歯が必要なケース
親知らず=抜歯が必須というイメージがある方も少なくないかもしれませんが、必ずしもすべての親知らずを抜く必要があるわけではありません。正しく噛み合っていて、真っ直ぐ生えていて何もトラブルがなく周囲の歯にも影響がない場合は無理に抜歯をする必要はありません。
抜歯が必要な主なケースとしては、
● 親知らずが横向きに生えていて隣の歯を圧迫している
● 痛みや腫れなどの症状が出ていて歯茎に炎症が起きている可能性が高い
● しっかり磨くことができず虫歯や歯周病のリスクなど将来的に問題を起こす
● 歯並びを整える際に、スペースを確保する必要があるなど矯正治療の邪魔になる
こういった場合に抜歯が推奨されます。
親知らずの抜歯は痛い?
親知らずの抜歯は、局所麻酔を使用して行われるため、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。麻酔がしっかり効いていれば、多少の違和感を感じたとしても抜歯中の痛みはほぼゼロです。しかし、抜歯後に麻酔が切れた後には痛みや腫れが生じます。特に、歯茎を切開したり、骨を削る必要があった難しい抜歯のケースでは、術後の痛みや腫れが強く出ることがあります。
抜歯後の痛みはどのくらい続く?
通常、抜歯後の痛みは1〜3日をピークにおさまっていきますが、炎症の程度によっては1週間ほど違和感が残ることもあります。また、親知らずの状態や抜歯の難易度によって痛みの強さが変わるため、歯科医院から処方された痛み止めを正しく使用しながら上手に付き合っていくことが大切です。
痛みを軽減するための対策
痛み止めの活用
抜歯後の痛みを和らげるために、処方された痛み止めを適切に使用しましょう。飲み過ぎもよくありませんが、痛みが強くなってから飲むと効くまでに時間がかかることもあるのでタイミングも大切です。
適切なケアを行う
痛みや腫れをなるべく軽減し、治りをよくするためには、術後に適切なケアを行うことも大切です。
1. 血が止まるまではガーゼを噛む
2. 腫れを防ぐために少し冷やしたタオルなどで患部を冷却する
3. 強くうがいをしない(血のかさぶたが取れるのを防ぐ)
4. 刺激の強い食べ物を避ける
トラブルと対処法
抜歯後、血のかさぶたが取れてしまうと「ドライソケット」と呼ばれる状態になり、強い痛みが続きます。これを防ぐためにも、抜歯後は過度なうがいや飲酒を避けることが大切です。また、抜歯後1週間以上痛みや腫れが続く場合は、様子見をせずにすみやかに歯科医院に相談しましょう。
まとめ
レントゲン検査で血管や神経などの位置を細かく確認し、入念な麻酔をした上で治療を行います。麻酔の注射を打つ際も表面麻酔を行い、注射の痛みがないよう配慮しております。痛みに対する不安や恐怖心が強い方でも安心して抜歯治療を受けていただけます。親知らずに違和感や痛みがある方や、抜歯した方が良いのかどうか知りたいという方はぜひ一度当院にお越しください。
当院の親知らず治療に関する詳細はこちら▼
https://sakamoto-dent.net/wisdom/