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何歳から小児矯正できる?

2024年9月12日

こんにちは。サカモト歯科医院です。

小児矯正は、子どもの歯並びや噛み合わせを正すための矯正治療です。早期に治療を開始することで、将来的な不正咬合や顎の問題を予防することができます。小児矯正は、見た目の改善だけでなく、口腔の健康を維持し、発音や咀嚼機能を向上させるためにも重要です。

本記事では小児矯正は何歳からスタートできるのか、最適な年齢をふまえて解説していきます。

小児矯正は何歳からはじめられる?

小児矯正は主に下記の3つの時期にわけられており、0期治療が一番早い治療になるため、3歳からはじめることができます。

【年齢別小児矯正治療】
・0期治療:3歳〜5歳頃
・1期治療:6歳〜12歳頃
・2期治療:13歳以降

小児矯正を始める最適な年齢

一般的に、小児矯正を始める適切な年齢は6歳から9歳とされています。この時期は、乳歯と永久歯が混在しているため、顎の成長をコントロールしながら歯並びを整えるのに最適です。特に、顎の成長が著しいこの時期に矯正治療を行うことで、より効果的に問題を修正できます。年齢はあくまで平均的なもので、お口の中の状態や成長はお子さまお一人お一人異なります。大切なのは歯の成長を見極め、小児矯正を始めるべきサインを見逃さないようにすることです。

小児矯正を始めるべきサインとは?

早期の矯正治療が必要となるサインとして下記のようなものがあげられます。

✔️口呼吸
✔️舌の突出などの舌癖
✔️歯の重なり
✔️歯の隙間
✔️出っ歯
✔️反対咬み

お子さまの場合、乳歯が抜け、永久歯が生え揃う時期に注意が必要です。この時期前に矯正治療を始めることで、将来的な問題を予防し、歯並びや咬み合わせを最適化できます。

小児矯正の種類と方法

小児矯正で使用される矯正装置の種類はさまざまでお子さまの歯の状態や症状を見たうえでより適切なものを選ぶようになります。

・取り外し可能な矯正装置

取り外し可能なマウスピース型の矯正装置は、食事や歯磨きの際に取り外すことができるため、口腔衛生を保ちやすいのが特徴です。

・固定式矯正装置

従来から使用されている固定式矯正装置は、歯に直接取り付けられたブラケットとワイヤーで構成され、常に歯を動かす力をかけ続けることで確実な矯正効果が得られます。

小児矯正のメリットとデメリット

・メリット

①成長期を利用して正しい顎の発育を促せる
成人矯正の場合、成長が完了しているので顎の正常な発達を促すということは難しく、あくまで歯並びを整える治療になります。しかし小児矯正は成長期に行うため、顎の成長をコントロールし、永久歯が正しい位置に生えるよう誘導できます。骨格的アプローチにより、顔立ちも整えられるメリットがあります。

②歯並びや噛み合わせだけでなく癖や習慣も改善できる
歯並びや噛み合わせが改善されることで、見た目が良くなるだけでなく、咀嚼や発音が向上し、全体的な口腔機能が改善されます。口呼吸などの癖の改善効果も期待できます。

③歯科疾患のリスクを軽減できる
正しい歯並びは、将来的な歯の健康にも影響を与えます。虫歯や歯周病のリスクを減少させ、全身の健康にも寄与します。

④治療期間が比較的短く、治療費用が安い
成長期を利用して治療を行うことで、治療期間は成人矯正よりも短くなるケースが多いです。治療費用も成人矯正より安価に設定されていることがほとんどです。

・デメリット

①お子さまのモチベーションが重要になる
大人の場合、自分から望んで矯正治療を受けることが多いですが、子どもの場合は保護者の方の判断で行われるケースがほとんどです。小さなお子さまの場合、治療の目的や意味を理解することが難しいことも多く、モチベーションがなくなってしまうことがあります。本人の協力なしでは治療はスムーズに進みませんので、お子さまのモチベーションを維持するための工夫が必要です。

②小児矯正で終わるとは限らない
噛み合わせや歯並びの乱れが軽度であれば小児矯正だけで治療が終わることも多いですが、成長の度合いやお口の中の健康状態には個人差があります。
成人矯正(2期治療)も必要になる可能性があります。

まとめ

小児矯正と成人矯正の大きな違いは顎の成長を促せるかどうかという点です。小児矯正をしておくことでお子さまの健やかな人生につながります。

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