こんにちは。サカモト歯科です。
歯磨きが嫌いな子どもは珍しくありません。しかし、苦手だからといって歯磨きを怠ってしまうと歯科疾患のリスクが高くなってしまいます。
この記事では、歯磨きが苦手な子供に対する虫歯予防についてコツやポイントをお話しします。
目次
子どもはなぜ歯磨きを嫌がる?
子どもが歯磨きを嫌がる理由は、下記のようにいくつかあります。
①楽しいことではなくつまらない
ゲームやテレビ鑑賞とは違い、歯磨きの楽しさを見出すことはなかなか難しいものです。歯の健康を守るためにも大事な習慣ですが、子どもは重要性を理解することがまだ困難で、つまらない、楽しくないと感じてしまうことが多いです。楽しいものだ、良いものだと感じてもらうことが大切です。「歯磨き=良いこと、楽しいこと」というイメージを子どもにつけられるようにがんばりましょう。
②違和感があり痛みを感じる
歯ブラシが当たって痛かったり異物感を感じると、歯磨きを嫌いになってしまうことがあります。
保護者の方が仕上げ磨きをしている場合、仕上げ磨きの力加減が強すぎると子どもが嫌がってしまうことも多いです。持ち方を変えるなど、工夫をしてみてください。
③怒られるのが嫌で億劫に感じる
歯磨きを自分から積極的にしようとする子どもは少なく「歯磨きしなさい!」と強めに言ってしまったり、嫌がった時に「虫歯になっちゃうからね」などと叱ってしまう親御さんも少なくありません。
歯磨き=怒られることというイメージがついてしまうと①からはどんどん遠ざかってしまいます。
歯磨きに対してあまり悪いイメージがつかないように優しく説明してあげましょう。
④眠たいなどの理由で子どもの機嫌が悪い
子どもの機嫌が悪いと歯磨きを嫌がってしまうこともあります。特に就寝前や起床後など、眠たいタイミングは歯磨きを嫌がる子どもも多くなります。機嫌の良さそうなときを見つけて歯を磨く習慣を身につけると良いかもしれません。
子どもが前向きに歯磨きをしてくれるためのコツ
子どもが歯磨きを嫌がっているときに「でも虫歯になってしまうのはかわいそうだから」と無理矢理歯磨きをやらせるのは可哀想だと感じてしまいますよね。では、歯磨きを嫌がっている子どもはどうすれば歯磨きに前向きになってくれるのでしょうか?
下記のようなポイントを意識することで、歯磨きに前向きになってくれる可能性があります。
・刺激の強いものはさけておいしいと感じてもらえる歯磨き粉を使う
大人が使用するようなミント系の歯磨き粉は子どもには刺激が強く「辛い」「痛い」と嫌な気分になってしまうことも多いです。子どもがおいしいと感じるようなフルーツ味の歯磨き粉などを選ぶのがおすすめです。また、お口の中が泡でいっぱいになってしまうのに不快感を感じる子どもの場合、泡立ちが控えめなものを選んであげましょう。
・子ども用の歯ブラシを使う
子ども用の歯ブラシは大人用の歯ブラシよりも小さいので異物感や違和感を軽減できます。また、不快な気持ちにならないように素材選びにも気を使ってあげると良いかもしれません。
・歯磨きをしたらちょっとしたご褒美をあげる
歯磨きをしたあとにちょっとしたご褒美をあげると「歯磨き=楽しいもの(嬉しいもの)」というイメージがつきやすくなります。しかし甘いお菓子やスイーツは虫歯のリスクが上がるのでNGです。シールやキャラクターグッズなど、子どもの好きなものを選んであげましょう。
・子どもの好きなキャラクターデザインの歯ブラシを使う
子ども用のケア用品は、キャラクターがデザインされているものもたくさん販売されています。
子どもの好きなキャラクターがデザインされているものを使うと子どもも喜んでくれるでしょう。
まとめ
歯磨きを嫌がる子どもは珍しくありません。焦らずに、子どもがゆっくり歯磨きを楽しいものだと感じられるように接してあげてください。どうしても子どもが嫌がってしまう場合は歯科医師や歯科衛生士に相談するのもおすすめです。