小さなお子様がいらっしゃる方は自分の歯と同じ位気になることが色々ありますよね。
乳歯が生え始めてから日々観察していると気になることもあると思います。

〈本数や生え変わりの時期〉
まず、乳歯は何本生えて来ていつからいつ頃までに生えて来るのでしょうか。

乳歯は上の歯が10本、下の歯が10本の計20本生えて来ます。
生後6ヶ月頃を目安に下の真ん中の2本から生えて来るのが一般的です。その後、隣の歯が生えて来るか上の真ん中の2本が生えて来ます。
1歳半位になると奥歯が生え始めて、3歳頃までに20本が生え揃うと言われています。
ただし、個人差がありますので時期が過ぎても生えて来ないこともあります。心配な時はご相談下さい。

次に永久歯です。永久歯は上の歯が14本、下の歯が14本（親知らずを除く）の計28本が生えて来ます。
6歳前後から下の真ん中の2本の前歯が生え変わります。人によっては6歳臼歯と言われる奥歯から生えて来ることもあります。
それから順に数ヶ月から1年位で前の方から生え変わり、犬歯から奥の乳歯は9歳から12歳位で生え変わっていきます。
その後6歳臼歯の奥に12歳臼歯と言われる奥歯が生え、20歳頃には親知らずが生えて来る場合もあります。
乳歯が永久歯に全て生え変わるのが12歳頃です。

乳歯は生え変わる歯だから虫歯になっても大丈夫と思うのは間違いです。その理由についても後でお話ししていきます。

〈歯が作られ始める時期〉
そもそも、歯はいつから形成されるのでしょうか。

歯の種と言われる歯胚（しはい）は、なんとお母さんのお腹の中にいる胎生約7週（妊娠9週　3ヶ月）から始まります。
そして1番奥の永久歯（親知らずを除く）の歯根完成が15歳頃です。
全ての歯が完成するまでに長い年月がかかりますね。

〈先天欠如、過剰歯、エナメル質形成不全〉
歯には様々な要因で上手く発育しなかったり、欠如してしまうことがあります。先天欠如と言って元から生えて来ないケース、過剰歯と言って多く生えて来るケースがあり、歯並びに影響することもあります。

それから、生えて来た永久歯がエナメル質形成不全と言って虫歯ではないのに一部が欠けてしまった状態で生えて来たり、色が変色していたり、表面がザラザラしていたりすることがあります。
乳歯の間に神経に炎症を及ぼす位の虫歯が原因でそのすぐ下にある永久歯にこのような症状が起こることもあります。

その他にもケースは少ないですが、歯の異常が見つかる場合もありますので、早期に見つけて対応してあげると良いですね。

幼い頃から歯科医院に通い定期検診を受診することは重要ですね。