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妊婦さんの歯科検診は必要なの?

2022年1月31日

妊婦さんのなかには、食生活のリズムが変わることで、口内環境に不安を感じている方もいるのではないでしょうか?

妊娠すると、自治体で行われる母親学級で歯科検診を推奨されることがあります。これは、妊娠とともに口内環境も変化しやすいためです。
妊娠すると、プロゲステロンやエストロゲンなどの女性ホルモンが多く分泌され、それらが唾液などにも混じります。そうすると、これらの女性ホルモンを好む歯周病菌が活性化して、歯肉炎などのトラブルが起こりやすくなります。
また、ホルモンバランスが変わると唾液の粘性が高くなり、自浄作用が低下して、歯周病菌が繁殖しやすい状態になります。歯周病は歯周炎や歯肉炎のことで、歯ぐきが腫れる、出血するといった症状を引き起こします。
また、進行すると歯を支えている骨である歯槽骨が溶け、歯が抜けることもあるので注意が必要です。

そして、つわりのある妊婦さんは、歯磨きの際に吐き気をもよおす場合、歯磨きが十分にできず口内環境が悪化してしまいます。また、つわりによって口内が酸性状態になると、歯の再石灰化(溶け出したカルシウムなどを歯に戻す働き)が進みにくくなり、むし歯や歯周病になったり、症状が進行したりしてしまいます。

妊婦中は味覚が変化して酸っぱいものを好んで食べるようになるなど、口内が酸性状態に傾きがちです。また、つわりの影響から1度に食べられる量が減り、食事をこまめに摂るようになると、口内が酸性状態になっている時間が長くなるので注意しましょう。
そして、妊娠すると免疫力が低下します。これは、妊娠さんの免疫細胞がお腹の赤ちゃんを異物と見なして攻撃するのを避けるためです。

また、妊娠中の不規則な生活やストレスも免疫力低下の原因になります。
体の免疫力が低下すると、歯ぐきの免疫力が低下し、むし歯菌や歯周病菌などへの抵抗力も下がります。
口内環境が悪化すると、早産のリスクが高まります。これは、歯周病菌により起こる炎症物質が、血管を通じてお腹の赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があるからです。さらに、低体重児出産のリスクも高まると言われています。

そして、産まれてきたばかりの赤ちゃんの口の中には、むし歯菌や歯周病菌がいません。むし歯菌や歯周病菌は、大人の唾液を介してうつります。
赤ちゃんにむし歯菌や歯周病菌をうつさないように、お母さんやお父さんなど、赤ちゃんのお世話をする大人はむし歯や歯周病の治療をしておくことが大切です。
特にお母さんは産後、赤ちゃんのお世話などで忙しくなるので、妊娠中に歯科検診を受けて、必要であればむし歯や歯周病などの治療をしておきましょう。
母子手帳にも、「妊娠中と産後の歯の状態」を記載するページが設けられているほど、妊娠中の歯科検診は推奨されています。

受診のタイミングは、妊娠5ヶ月〜妊娠後期に入る前の7ヶ月ごろまでが良いでしょう。妊娠5ヶ月以降は安定期に入り、一般的につわりが落ち着く時期とされるため、歯科検診のタイミングとして適当です。
妊婦歯科検診の主な内容は、むし歯の有無や歯ぐきの状態、歯石の有無をチェックすることです。
検診の際に、妊娠中や産後の口内トラブルなど、気になることがあれば相談してみましょう。歯磨きの正しい方法など、口内ケアに関するアドバイスもしてもらえます。

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